Land of Riches
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1年前もそうだった。 ユースカップの試合がある日は全部出勤した。 進めなかった試合の存在を思い出したくないから。 …今日は暇すぎて思い出してしまったけど。 1点差の1試合をのぞきPK戦か…三菱養和…。 去年、寂しさはMMO廃人になってやり過ごしてた。 今年は何が私を慰めてくれるだろう?
暇すぎて、何度も思い出しました。フクアリ。朝の私を襲ったとてつもない強風。 失われた喜び―アクロバティックなプレーの記憶。隠さねばならなかった闇。 いろいろなものを背負わされすぎてつぶれそうな細い背中。そして、繰り返される言葉。
約束。お願い。それは私が最も欲していて一番苦手にしているもの。 昔、大好きだった人はいつもそれを逆手に使ってきた(苦笑) もう二度と、あの楽しい時間は帰ってこないとしても―言葉が私を突き動かす。
想いが。 それは肩越しに見るロングフィードの軌跡からだけでは想像もできない熱いモノ。
社会的制裁。禊。長い時間の果てに…忘れ去られること。すなわち、時に飲まれること。 若さとは未知ゆえの力。勢い。期待はそれが実現しないからこそ描かれる感情。
いろんな光景がフラッシュバックする、楽しかったはずのゲームの破片は、 泣きたくなるような切なさと、埋めようもない喪失感へ姿を変えていて。
こんなことばかりだから、生きるのは辛いって思う。もう二度と同じ時間は味わえない。 時間という牢獄に囚われた囚人。いや、有限の命という肉体に…。
そして、また自分の生きている意味を問い直す。答えはない。動けなくなる。 私の存在は何かプラスのものを生み出しているだろうか? この世界に対して。 何より、この世界に時を同じくして立っている、大切な人たちへ。
一方的な想い。そう、想いは対象がないと抱けない。そして独我論は消え果てる。
何度も言葉をかみ締めなおす。二人の言葉。分かたれたもう一人の言葉。 顔を、声を、付随する記憶を、当たり前だと信じて疑わなかった過去を。
全てはアルバムの中だけで息づいている。その笑顔は色褪せない。
私は、一体、何を、すれば、充たされて…泣かなくてもすむんだろう?
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