Land of Riches
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2005年04月02日(土) |
飛んで火に入るネギしょった鳩 |
ふと階段下からダブルデッキを見上げると、大画面にインタビューを受ける 永田さんが映ってました。レイソルタイム―いつのだか思い出せませんでした。 最近はCanDo!といい、録画するだけしておいて放置しすぎ(挙げ句、帰宅して 昨日差し替えになった分を再生してみたら途中で切れていて…今月から30分番組に なったのも知らなかったんです!)です。どんどん初心を忘れているような…。
西口で、二本できていた長い行列のうち、路線バスをチョイス。柏駅へ着く前に 携帯へモバイルアントの速報メールが着信していて、それで両チームのメンバーを 知っていたので、間に合うかと微妙の焦る周囲をよそに、私はバスの中でも構わず 鶴を折っていました。そして、十余二で降りないと230円では済まないことを学習して、 西高校前から歩いていきました。今日は家から20番のシャツを着ていったのです。
ナラさんが両チームのスタメンをコールする声が聞こえました。耳にしながら ゲートへ向かうのですが、心は回れ右して帰りたい気持ちに襲われていました。 私は“何”を見に来たんだろう―チケットを買ってしまっていたから、それ以外に 足を運ぶ理由らしき理由もなかったぐらいで。柏の葉では嫌な思い出が多い、 なのに、なぜ私は好んで、過去の記憶を想起させるような“同じポジショニング”を するのでしょう…今日もまた、ゴール裏の一番メイン寄りで、ぽつんと立っていました。
永田さんがいないことでダメージを受けるのは、覚悟していました。東京戦と ほとんど変わらぬ胸の痛みが継続します。しかし、それ以上に辛かったのは、 対戦相手が相手だけに、そこで繰り広げられてきたのは、私が私なりに積み重ねてきた サッカー観戦歴の縮図だったことです。本山さんと野沢さんのつっかけ方に、 この二人の競演は可能なのかと言っていたのを思い出しました。あの背番号10が たまらなく好きだった頃だってある―別に今でも嫌いじゃないと、波戸さんあたりを 交わしていく動きで思いました。そして、FWらしく、こぼれ球につめる野沢さんに…。
レイソルが右サイドから駆け上がると、応対するのは背番号7。巧みに足を入れて ボールを切った彼の名前が相馬直樹でないことは私の理性も感情も無意識も理解してる、 ただ古い記憶がふっと浮かんできて…その記憶と一致しない網膜の像に切なくなりました。 目の前にいる背番号7の名前は新井場徹。彼は嫌いじゃないし、むしろ結構好き。
黄色い5番の大きな背中は、“視界から消えてしまった”二人のCBを想起させる鎖です。 心にあいた巨大な穴―サッカーが好きだから、“彼”のいないサッカーを見てしまう、 その寂しさと、代償を求める本能に脅えてました。守備のうまいリベロが見たい。
「充の分まで戦え」 うつむいて泣きそうになる私の目に飛び込んできた、ゴール裏中央にあがった ゲーフラ。そっか、声を出さなきゃいけないんだ…そう自分に言い聞かせて。
前半と後半でがらりと流れの変わった試合―柏攻撃陣と鹿島守備陣の対峙は さして精神的な負担にならず、普通にサッカーとして楽しめるようでした。 ただ、逆はそうはいかない…柏守備陣と鹿島攻撃陣の激突は、どちらの選手も 流れではなく、ボールを扱う点、つまり選手の固有名詞が脳裏にちらついて それが想起させる“過去”の楽しかったり辛かったりした記憶にやられっぱなしでした。
3点取られても4点取るサッカーを目指すんですか、レイソルは。今のままでは 明神さんが潰れてしまいます。既に明神さんの卓越した能力でさえ、成立するのが 難しくなってきているシステムなのに…中盤のツケはすべてバックラインに。 バックラインはころころ変わる不安定感を漂わせています。しょうがないですが。 (誰が相手へ行って、誰がそのフォローをするかの役割分担が実に曖昧)
ああ、でも2点目はやっちゃいけないプレーでした、DFとして。本人も言ってますが。 「鹿島のボール回しは予想していたが、上手かった。 プレッシャーはなかったが、裏を取られすぎてしまった。 2点目は自分のポジショニングが悪かった。自分のミスです」
いろいろ言われていた玉田さんは、少し下がって、ハーフライン少し前から ドリブルしたりして、すっかりアシスターといか(今日も1個決めてますか) チャンスメーカーに徹して、フィニッシュは他の人へ任せる路線にしたんだなって 見えました。ソングはその点、すごくまっすぐで助っ人FWっぽい感じです。
結論として…お金を払ってまで味わう感情ではないな、と思いました。残念ながら。 身銭を切るのなら、もうちょっと楽しい予感のもとに行きたいものです…。
だから、永田さんのリハビリ生活も、聡太さんのセンターCB生活も、私の ざらついた心を抱えてのサッカー観戦ライフも、まだまだ始まったばかりなのだと 考えると、かなりブルー入りました。5/1は永田さんカードのジュビロ戦だけど…。
行きたくなったら行けばいい、そうやって気楽に身構えようかな、と。 この心を抱えて生きていかなきゃいけないのは私なんだから…私は弱いから。
永田さんは偉いなあ、って思いましたよ、素直に…私なら来ないですよ。
----- いろいろ読んだり書いたりしていたらブルー入ってきたので、「天馬幻想」を がんがんにかけてます(笑)残酷な天使のテーゼ@EVAに綾波(林原めぐみ)ver.が あるように、この曲にも星矢(古谷徹)ver.があることを初めて知りました(^^;
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