Land of Riches
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2005年03月30日(水) |
No Football, No Life. |
玉田が出ます、と聞こえて、心が躍った。 画面に映る28番の背中へ、想像以上の感情を載せようとしている自分を知った。 倒される玉田さん―その顔を見て、戦う相手はその身の内にもいるのでは、と感じた。
玉田圭司、日本代表―その二つは、もはや何の違和感もなく結びつく四字同士。 どこまでも人が…玉田さんでない“他人”が寄せる期待は高まるばかり。
私もそうなのか? 今そこでボールを追い、足を投げ出し、痛みをこらえている この瞬間を生きている玉田圭司ではなく、その近未来像を勝手に脳裏へ投影して、 それが現実へ近づくこと―その物差しは私の感覚―に快感を覚えてようとしているのか?
目の前で(画面越しだけれど)今まさに奮闘する玉田さんを応援すること。 代表の勝利“のみ”を望み願い祈ること。それは正しい。正しい、が…満たされない。
何故だ? 私は選ばれし者のみが袖を通せる青い衣をまとった面々へ何を求めている?
いつになく職場の時計がゆっくりとしか回らなかったのは、薬を忘れたからでしょうか。 年度末の慌しさも、ゆえにデスクを頂戴している私には、関係あるようでないもの。 診察のたびに話すことが見当たらなくなっている自分がいる―待合室では鶴を折って。
平日は仕事、週末は…と問われて、先週末と、先々週末を振り返りました。 先週末は家にいた、それは先々週末にサッカーを続けて見に行って、そこで ショックを受けたから…それでダメージを受けて、何もする気がしなかった、と。
「好きな選手が全治8ヶ月の大怪我をしてしまって…」 「誰?」 「永田です、レイソルの」 「ああ〜」
先生は永田さんを知ってました。実は先生、元サッカー部で、学生時代だけでなく 少し前までは医師同士のリーグでもプレーしていたというのです。初めて聞きました。
「今日も帰ったらTVを見るんですけど」 「イラン勝ったしね」 「え?」 「イラン勝ったんだよ。知らない?」 「いえ、知りません」
まさかイランの勝利を診察室で聞くとは思いませんでした(苦笑)イラン戦は 悔しかっただの(私は寝てましたが)フランス大会予選の昔話だの、その後脱線。 私は…サッカーの話になると饒舌になって人を驚かせるからなぁ(微苦笑)
今日書かなきゃいけないことはそれじゃなくて―鬱と“鬱っぽい”の違いについて。 今は鬱という言葉も割と気軽に使われるようになって、それで敷居が下がったのは いいことだと先生も言ってました。でも、病気(であり治療が必要な)の鬱と 鬱っぽい気分は別物です。誰でも人間は感情があるから、嫌なことがあれば へこんだりする、ブルーになる…でも、鬱じゃない人は、主訴を聞いてみると 休みの日は元気に遊びまわったり“できる”のだそうです。ところが、本当に 鬱に冒されてしまった人は、たとえ休みだろうと、好きなことさえやる気になれず、 ぼぼーっと寝て過ごしてしまう、それも暗い気分のままで…なのです。
好きなこと(趣味やファッションから食欲性欲睡眠欲のレベルまで)が楽しめない。 ここが判断ポイント。ブルーマンデーじゃないですが、仕事の時間だけは 鬱に近い症状が出る人は、投薬で鬱の症状を和らげるのではなくて、 その仕事との相性の悪さ(ストレッサーな部分)を取り除かねばなりません。
とはいえ、素人判断は危険ですし、専門家に話を聞いてもらうだけでも違うので、 どうも憂鬱が続いて…(目安:2週間)という人は、深く考えないで受診を薦めます、はい。
私は、診察ごとに他人の話をする時間が増えている気がします。永田さんも他人(苦笑) 思い起こせば、4月で通院歴1年になるんですが、サッカーのために引っ越してきたような サッカーバカが、今までサッカーの話をしたことがなかった方がビックリです。 追い詰められてたんですね、私。
部屋を出る時、先生は「これからも頑張りましょう」と言いました。 それは…鬱病の人には一番言ってはいけないとされている言葉。
【以下、後で“おくすり手帳”へ適宜まとめて転記すること】 夜、早い時間から眠くなるのには、薬(どちらも)が関係している可能性がある。 トレドミンの眠気が、初期はひどくとも連用によって慣れてくるタイプなのに対し、 ワイパックスは即効性ゆえに、眠気を感じる可能性はいつまで経ってもある。
対策:夕食後のワイパックスの服用を控える。
トレドミン・ワイパックスとも、特に食事にあわせて服用する必要がある薬ではない。 (ただし、トレドミンは服用間隔をあけるために、食事と同時に飲むのが“楽”) なので、夕食後にはトレドミンのみ服用し、やることをやって、その後、必要があれば (必要=落ち着かなさを感じた時?)ワイパックスを服用すればよい。 飲まずに済むなら、それはそれで良いことなのだから。
ワイパックスの服用が就寝前になった場合、翌朝、眠気が残っている可能性がある。 (起きられなくなる?) よって、寝る前に飲んだ時は、翌朝のフィーリングに気をつける。
これでも眠気が取れない場合は、トレドミンが原因かもしれない。 その場合は医師へトレドミンの服用タイミングを「朝食後・昼食後・就寝前」へ 変更してもよいか聞いてみること。この2週は漫然とは飲まず、注意深く服用しよう。
とりあえず今夜はワイパックス削って、バーレーン戦を最後まで見ました。 でも、薬を忘れた今日の夕方も眠かったから、ただの眼精疲労という可能性も大(^^;
この街へ引っ越してきてよかったと思うのは、先生も薬剤師さんも、名古屋時代とは 月とスッポンだと断言できるぐらい信頼できる人だってのもあります、ええ。
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