Land of Riches


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 2005年02月20日(日)   白いぬくもり、黒いまとわり 

今日も(片道乗せてもらうというのに)待ち合わせに遅刻です。へたれすぎ。
昨夜コタツで寝てしまい、そのまま断続的に睡眠をとったのですっきりしないとか、
広報日記のお陰でかろうじて録画できてた(昨夜は存在をさっぱり忘却)
スパサカのCM大賞を、朝Blog巡りして見ておきたいと思って全部見た上に、
J.B.Antennaで各サポのトピックチェックまでしてしまったとか、
エクスキューズはいろいろあるんですが(でも一番悪いのは白電の少なさ)

準備はバッチリ、朝からご飯抜き! さぁ、みんなで地球を守ろうJ!!






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個人的には、ブランクは4年ぐらいになる。ずっと夢見てた。それも儚いものとして。
カシマのピッチへ14番が戻ってくるところ。それを見ながら、泣きながら、叫びたかった。
「おかえり、ハネ!」って。ずっと願ってた。だから、LRにも何度も書いてきた。

でも…あたしは、それを言うためにちばぎんのチケット1500円も捨てたのに、
結局、何も言えなかった。泣きもしなかった。去年の開幕直前TM(川崎戦)のHTに
中田浩二さんとロングキック蹴る姿を見た時の感慨にさえ及ばなかった。

あたしは大きな勘違いをしてたんだ。

茨城ダービーってことで、お馴染みになりつつある鮎の塩焼きやらハム焼きやらの
名産品(ハム焼きの豚肉が詰められたダンボールへ我孫子市の住所が印刷してあったのは
内緒の方向で)店も出て、飢えた私は、煙に誘われた長い列に一度は並んだんだ、
だけどホリホとアントの選手が一人ずつアナウンスで紹介され始めたから、
ホリホの選手もチェックしたかったんで、列から抜け出して席へ戻ったんだ…。

永井俊太、秋田政輝、中井昇吾、大和田真史…金古聖司、本山雅志、深井正樹、and so on。

もう一度未練がましくハムの列へ戻った私を待っていたのは、スタメン発表の
アナウンスと、生焼きでは売れない豚ゆえに遅々として進まない列だった。
ホリホは全部、アントもスタメンの途中までは見られなくて、どうにか、入口で
大画面を見ることができた…リザーブの選手をダニーさんがコールする。なじみの声で。

「No.14 羽田憲司」

試合は、とりたててサプライズもないまま(一番意外だったのは岩政さんの
金髪かな。角田さんや栗原さんを彷彿とさせる)進んでいき、小笠原さんは
眉間のしわ厳しく、隆行さんは難しいショットしか決められず、本田泰人さんの
ミドルシュートはやっぱり枠に飛ばない(場内から笑いが漏れるぐらい…)、
何もかもが、選手個々の持ち味がそのまま出ただけの、そしてずっと変わらぬ
イエソドに基づいてサッカーするアントラーズの、デジャブの再生で。

後半から出てきた“若手”には、レギュラーを奪おう、アピールしようという
気概が感じられなかった…中島さんはやる気を感じたけど、でも答えは出なくて。
羽田さんが途中でアップをやめたのも分かったので、俊太さんのゲームメイクは
王様チックだ、秋田政輝さんじゃまだまだ及ばない、なんて思いながらぼんやりと。

おやきも食べて、最大の目的として待ち望んでいたリザーブマッチは…ただのTMだから、
何のアナウンスもなく、唐突に始まって、何食わぬ顔で円陣の中に14番がいて、
そのまま3番とゴールの前に立って、ごくごく普通にディフェンスを始めたから、
私は何の感慨に浸る余裕もなくて、ただ14番の守備をナチュラルに見てた…自然に。

3年前と同じように。いや、3年前の方がもっとエキセントリックだったんじゃないか?

岩政さんよりは足技に自信はある(笑)、接触も怖がってるようには見えない、
でもなんとなく自分より他人を当たらせる。一つ一つのモーションが、全て手探りで、
何かをするたびに実は私、びくついていた…途中から(特に後藤さんが入って
金古さんが右SBへ回ってから)ほとんどボールに触らなくなって、なんだよ、と
愚痴ってばかりいたけど、それはそれで不安を少なめに抑えてくれてもいたんだ。

フィード、すっと通って、長身の田代さんが活かしてくれて。

5秒先を生きてるような読み、そのシンボルであるインターセプトは見られなかったけど、
あんまりに違和感なくバックラインを仕切ってたりするから、45分という至福の時、
至福であるべきはずの―だってあんなに待ち焦がれていた日なんだよ?―時の大半を
私は14番への文句に費やしてしまった…。あとは山本拓弥さんや興梠さんを褒めたり(笑)

深井さんのゴール直後も、45分終了後も、金古さんや後藤さんとずーっと話してて、
人を使って守るCBとして、それは不可欠な過程(アントは宮崎キャンプ中、
フィジカルトレばっかりやっていて、戦術的なことをほとんどやってない)なんだと
思った…そして、試合中に起きた羽田コールは、確かに他選手のより音量大だったし、
試合後にはメインから「羽田さーん!」と絶叫する人がいた―なんでメインに
移らなかったんだと金古さんの時のことを思い出してプチブルーにもなった―けど、
私は、私は、とうとう最後まで感情の高ぶりには遭遇できなかった。帰りの長い電車でも。

おかえりって言うタイミングを逸した。それはそう。でも…それ以上に、自分が
ものすっごい勘違いをしていたのを悟らされた。4年近く、ずっとずっと待ち望んだ日、
羽田さんはどん底、あるいは絶望としか表現のしようがない暗黒の、先が見えない
リハビリからついに、やっと還ってきてくれた、嬉しい、それは間違いなく嬉しい。

でもね、でも…ずっと欲していたゴールは、なんとなく頭じゃ分かってもいたんだけど、
ただのスタートラインだったんだよ。鹿島アントラーズの戦力としてカウントされる、
チームの勝利に貢献するCBとして、闘う資格を得る。聡太さん流にいえば、やっとゼロ。

本当の戦いはこれからなんだ。これが苦しいのも知ってる…他の選手を見て。
ただ、羽田さんの離脱期間は誰よりも長い。それだけのブランクから還ってきた割には
今日も本当によくやっていたと思うんだ…本人は感覚のズレを感じてて、それが
話し合いを何度もさせるという行動になったんだと思うけど。無邪気に喜んだり、
感傷に浸る段階は、少なくとも羽田さんは既に通り越してるんだ、羽田さんは、
とりあえず開幕戦のベンチに入るため、アピールに励んでいる、もう私の先にいるんだ。
私は、やっと羽田さんに追いついたんだ。今日、生で見て…試合に出る14番を見て。

次はホーム開幕のガンバ戦だと思うけど(その前にサテ開幕のレッズ戦かな?)
おかえりって言う気はもうないよ。ふふっ。あのね…ずーっと、リハビリの間、
自分で勝手に禁句だと決めてた言葉があるのさ。帰りの電車で、エルゴラ読み返して、
羽田さん自分でその言葉口にしてるじゃん、ってことに気がついたんだ。遅っ(苦笑)

「グラウンドに立つことが、自分がプレーできなかった間も応援してくれた
ファンの方への恩返しになると思う。その気持ちに応えられるように頑張りたい

今まで、羽田さんに言う言葉といったら、待ってます・帰ってきてくださいね、だった。
鹿島神宮でもそう言って流された(今思えば、本人的にはもう帰ってきてたんだな(微苦笑))。
これからは違うね。他の選手へ言うように、頑張ってください、って言える。

ブランクは感じなかった…私が時の流れを感じたのは、自分がちばぎんの途中経過を
執拗にチェックしていた(永田さんがゴール決めた時と、神宮駅で目の前で
電車が出発して1時間半待ちを余儀なくされた時は、あたしってフラット9だなぁ、って
心底思いましたよ(笑))ことと、クラハでレイソルのロゴが入ったバスを見た、と
他のお客さんが話しているのに過剰反応―ユースのスケジュールにはアウェーで
TMとしか書かれてなかった―したことぐらい。Nさんが、大和田さんの走り方が
ユース時代と全く変わっていないと感慨にふけっていたように、私は、すぐに過去の像を
目の前の光景と接続できた…だから文句ばっかり言っていた(微苦笑)わけで。

4年近い間、羽田さんは本当に辛い時間をすごしてきたと思う。でも、私は…私は
違うんだよ。2年前の1日店長で、死んだ目に叩き落された私は、日立台へ逃げたんだよ。
だから…今日もすごく中途半端なスタンスで見てた、ゲーム自体は。それは“正しくない”。

帰り、電車が北浦を渡る時、今年は何回鹿嶋へ行くんだろうって思った。去年は
何度行っても別メニューの壁に阻まれて、楽しくなかったから。今年は、2月だけでも
来週もまた行ってしまいそうな勢い(何が悪いってTMを見せてくれないレイソル!)で。

まずは、控えCBとして、ベンチにいてくれたら心配無用と誰にも思ってもらえるように。
そして、1年目にやっていたように、不測の事態が起きてもそつなく穴埋めできるように。
さらに、あの年でさえ勝ち取れてはいなかったレギュラーの座をつかむために。

羽田、金古、後藤…岩政、大岩。これからもずっと応援するよ、頑張れ、負けるな。
またたくさんの記憶を、感情を、歓喜を、生きている実感を…あなたがくれるように。

だから最後に言わせて。
「ハネ、おかえり。ずっと待ってたよ。すっごい嬉しいよ。これからも頑張ってね」



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ふぅ…SOCIOパーティより、羽田さんがまだ何もしてない的な発言をしていたとの
メールを頂戴して、私も一息入れることに(支離滅裂?) えー、とりあえず
これから久々にメールフォームを使ってファンメールを送りたいと思います。

ちなみに、上のパラグラフ打ってる間も、ずっとBGVはちばぎんカップです(^^)
いやぁ、永田さんがゴール決めて勝つなんて縁起が悪い幸せな話ですよね♪

http://www.doblog.com/img/u13050/FI1040456_1E.jpg(from 姐サマの日々是トリコ)
素敵な写真だー…これ見ても“後悔”しないあたり、やっぱり今日の私は
カシスタで見た“もの”に対して幸せを感じてるんだな、と実感します。
とりあえずオマエはとっとと先輩へ電話するように(笑)<何偉そうなの?
今日は俊太&アキ、来週はモッツ(本橋)さん…帯同できるのかしら?(禁句?)

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まさか某サイトの管理人さんがお会いしたことある方だったなんて…(^^;
私ってオフラインではかなり声かけづらいんでしょうね。よく言われます。「見た」って(苦笑)
#オンラインとオフラインでは基本的に別人格です。オンラインではペルソナ着用なので。


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