Land of Riches


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 2005年01月19日(水)   ばこんべこんぼこん 

今日はここ最近にしては比較的良い日になるはずだったのに。

こんな心境でも別世界へ潜ってしまうのですが、全然楽しくなくて。偶然会った
某守護魔導師嬢に、そういう時はおいしいものを食べてたくさん寝ないとダメ、
1日1食なんてもってのほか、パン1切れでもいいから少しずつでも…スープは
吸収いいからストックしておかないとetc.と可愛い顔&超ミニスカで説教されて
お兄さん、もといお姉さんは、とりあえず寝てみるか…と思い、眠りにつく前に
こうしてLRを打ってみたりしているわけです。本当、仕事中から書くつもりのこと
あれこれ用意してたのにな…なんだ、この悲しいわけでもないやるせなさは。

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目に痛みを感じながらサーフィンしてたら、REGISTAの"CLOVER"が復活していてビックリ。
お疲れ様です。えーとえーと、私もいい加減に作れってことですか?(滝涙)

もうさ、ホントさ、自分って、何を欲してサッカー、あるいはそれにかかわるもの
(イベントとか)を見に行くのかって自問自答しちゃうよ。サッカーは好きだと思うよ。
仕事で、スタッドだのシンガードだの野田鶴声社のホイッスルだの見かけると嬉しいし。

でもさ、だけどさ…何よこの空しさ。サカマガ(だっけ? ダイかも)にあった
望月さんがあの動画インタビューを受けるまでの経緯もかなりグサリときたけど。
頭では納得できるし賛成だけど、心の奥底が受け入れてくれない。光が消えると。

私が欲していたのは、やっぱり選手の幸福なんかじゃないんだ…この偽善者め。
もうイヤだ…こんな醜い自分が。それでいて穢れることをひどく恐れるおのれが。

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久しぶりにタロット引いた。悪魔の逆位置。「自信を持つ・悩みの解消・
間違いに気づく・最悪の状況を脱出する」―そうだ、これはきっと悪い出来事じゃない。

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トップの午後練習時にはあんなに人がいた仮設スタンド下〜ピアノ前も、
闇にくるまれた時刻には人の気配など当然なく、遠く光る下部組織練習用の
照明だけがかろうじて視野を確保してくれている、そんな空間を、とぼとぼと。

面接があったんです。柏駅徒歩圏内で、千葉県内の事務職にしては時給もよく、
残業もほとんどなく、IT関連だけど技術屋でもなく、かといって庶務でもない、
ほんのりクリエイティブで、それでいて地道な努力のいる仕事。悪くない、
この仕事、やれるものならやってみたいと感じるのは珍しいこと。ただ、私には
消せない過去がある…どこの面接でも必ずつっこまれる美しくない経歴。
どうして面接では履歴書や職務経歴書が要求されるんだろう、これが必要な限り
私は職を確保するなんてできないんじゃないかとさえよく思う、今日もそんな展開で。

でも、それ以前に、今日の私は日本語が解釈できなかった…質問の意味が分からず、
翻訳してもらったことも何度か。面接相手の、もし採用されたら引継ぎを2ヶ月やるという
切れ者っぽいSEさん、一緒に仕事ができたら楽しいかもしれないと思った、
その人は切れるから言葉を噛み砕いてくれた、同行してくれた営業も気を遣ってくれた、
だけど私はそれ以前の段階で、何を言っているのか分からなかったのです。

どれくらいダメだったかといえば、シスアドと情処という資格を並べ持つ本当の理由を
(それはかつての好きな人が試験が難しいと愚痴っていたのを覚えていたから)
白状して、長所が即答できなかった私へ先方が「正直な方ですね」と言ってくれたり、
それで、学生時代に2社しかたどり着けなかった最終面接で、組織のための
歯車になるのがどれだけ嫌かを熱弁ふるって当然落とされたのを思い出したり
(面接後にだけど)それは置いておいて、開始前に案内される時、「PMの名前で
会議室が取ってあるので」というやり取りで、PMがプロジェクトマネージャーの
略であるのに気づくのに数分かかったりだとか、そんな調子で。3割ぐらいしか分からず。

いいんだ、面接自体受けるのが久しぶりだし、スーツも久々に着た、これは、
再起動への練習第一歩なんだ…と自分を慰める振りな自分酔いをしつつ、
足は自宅ではなく日立台へと向いていた―交差点で、○○(選手権出場校)の
10番は下手だという会話をするおそらく下部組織の子の自転車に追い抜かれたりしつつ
たどり着いた、違う、戻ってきてしまった仮設スタンドの下をとぼとぼ歩きながら、
さよなら…違う、「頑張って」も言えないままなのか、とぼんやり重い目をこすりながら、
遠くの照明を眺めて、ここへ戻ってきてしまった理由、なんとなくの可能性が
マルかバツかを確認するため、見学者なんて例によっていない人工芝の横へ行ったら。

酒井直樹コーチに、野球場で練習する選手たちのシュートが飛んでくるかもしれないから
気をつけてと言われた時には、シュートは枠へ、とぼやいてしまったけれど、
酒井さんも1年ですっかり指導者っぽい空気を身にまとうようになったな、って
思った…って、そうじゃない、今日の肝心なところはそこじゃない(苦笑)

いたんですよね、見学者。だから、もしやって思ったんですよ。そしたらいたんです。

ユースじゃなくて、ジュニアユースの…聞いたことある名前が飛んできたのは、
彼らを去年のナイキカップで見た(そしてレイソルの下部組織なのに、アンブロの
オレンジビブスに混じってナイキのオレンジビブスが使われているのにビックリ)から、
そう、日本最強の吉田達磨コーチ率いるU-15、着込んだ上から何故か黄色いシャツを
まとっている彼らの中に混じって、一人、黒いウェア上下の、どこかで見た顔。

すごくよく知っている顔。見たかった顔。昼間…見つけられなかった人。
やっぱりここか、と思いました。今年は柏レイソルの選手ではない、と確信した、
もとい“させられた”瞬間。身長ではU-15の選手とそんなに変わらない、
そしてどうしてもその中でゲームをやって馴染むにはある程度の無理がある、
だから時折ウォッチャーな姿勢で周囲を眺めてしまう、それが切なくて。

でもさ、腕でしか要求しようがないんだけどさ、そうやって求めたら出てきた
バックラインからのロングフィードを、相手ゴールに背を向ける形で胸トラップした
そのモーション、それが好きで好きでたまんない“あの”胸トラップだったからさ、
あたしは…これが見たい、でも見れない、そして#31レプリカをどうしようかって
ずっと悩み続けてるわけさ、って。ジュニアユースの練習の最後の最後まで
全く同じことしてて、最後、2組に分かれての賭けを交えたシュート練習みたいなので
彼がいる組は負けたらしくて、U-15の選手たち(お前ら勝負事だからって
本当うるさいよ!(笑))と一緒に罰ゲーム?の馬とびもやっていた、その姿。

寒くて死ぬかと思った、何度途中で帰ろうかと思った、進まない時計にいらいらした、
だけど、だけど…見たいと思って、ものすっごく、清水の舞台から飛び降りるような
アクションを起こしたとしても見られなくなるんだからさー。私、多分、今でも、
相変わらず、地球の裏側へは、ドクターストップ、かかるんじゃないかなって、
そんなことを思い出したり、その世代の、誰かさんが…王様が、ブラジルの話を、
いつも、なんでか、楽しそうにするのを、こっちも、楽しそうに聞いてられるのは、
どうしてかなって、思ったり、コートでやっていた、大島くんって守備うまいなって
思わせてくれた試合、でもみんなウェアがばらばらで、大島くんも「シマ」っていう
いつもの呼び方じゃない呼ばれ方もされたりしてて、選抜かなって思いつつ、
かといってお母さんらしい隣にいた人に確認さえしないで、なんとなーく、
やっぱり黒いウェア上下を着た、一人だけなんか違うオーラを持っている人を見てたんだ。

「ここにいる理由」―真面目に書こうと思えば書ける、すごく長くなるだろうけれど。
しかし、今は振り返ってもしょうがないんです。なすべきは、訪れるだろう
未知の領域へ思いを馳せること。でも…全てを終えて、一人、下部組織の選手や
指導者と別れて、ピアノの方へ引き揚げていく…真っ暗な仮設スタンドの下を
スパイク片手に歩いていく菅沼さんの背中を見ていたら、今の自分に渦巻く感情を
どう処理していいのか、改めて分からなくなってしまったのです。ただ一つ、
間違いないのは、それを彼に聞いても仕方がないということだけでしょう。

「旅に出る時ほほえみを」
これは、消失した"Reysol,ReRise"の最終エントリのエントリタイトルです。
この言葉は素敵な響きを持っていると思います。今は特に、そうありたいと欲するから。

旅に出る時、微笑みを。


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