Land of Riches
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正しい文…価値のある文なんて存在しない。正しいことが価値があるとも限らない。
「レイソルはJリーグでイエローのユニフォームを着用して戦う」 「玉田圭司選手は左利きとして知られている」 「ベストの布陣を敷くなら、ツートップは玉田と山下になるだろう」
これは、いずれも不適切な部分があり、誰にとっても真実とは言えません。 万人…生きとし生ける全ての人にとって絶対は諦めたとしても、世の多数に 同意されるかといえば、それさえも怪しい…その判断自体が主観に委ねられて。
労働力と商品(サービス)とが通貨を介して交換されるのが資本主義。 物書きは、何をもってお金を稼ぐことができるだろう?
誰にとっても正しく価値のある情報、それは確かに“存在しうる”。 ただ、一人の魂に基づいているライターが、それを“的確”に表せるかが微妙なだけで。
「サテライトでは有望な若手を育成し、トップチームへと送り込む」 「エースと呼ばれるFWは、その得点でチームを勝利へ導くことが強く期待される」
数字は、文字よりも真実に近い存在だろうか―1+1=2であることが揺るがないから。
言葉は無力で、ネットは虚無で、物理的距離は…そして、異なる肉体へ宿る 五感の共有不可能は、もはや人として生きている以上、埋めることは不可能で。
同じ試合の、ある選手の、一つのプレーを見ても、それが何を意味するかなんて、 どちらのチームを応援しているかでも違うし、その選手をどう思っているかでも違う。 最大公約数探しは無茶な建て前で、その無謀を承知で、私は言葉を吐き続けるのだ。
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