Land of Riches


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 2004年10月17日(日)   I act as my pleases. 

午前3時過ぎ―今日もユニフォームを着て寝ます。背番号にきりっと胸を締められ、
同じハンガーにかけてあるタオルマフラーも引きずり下ろして、良い時の到来を願って。
おやすみなさい。

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バックスタンドの前、赤の背番号20―その下に入っている文字数の多さに
違和感を覚えたのが、まず最初の感情でした。グランパスの20番は、羽田さんの
市船時代の戦友・原竜太さん…ではないのです。原さんは、金曜日、いきなり
録画を頼まれたお陰で見ることになったサンガの試合―途中で集中を維持するのが
難しいスコアになってしまったけれど―で、20番を着ていましたが、その色は紫。

not HARA, but KAKUDA.

昨秋、残留争いがどうこうと言うより、角田誠と、彼が参加する3バックの
ラインディフェンス(角田・手島・鈴木和)を見たくて西京極へ通いつめたのに、
それが1年前の出来事とは思えない変容ぶり―サンガも、角田さんも。

右SBの角田さんは、オフェンススキルに秀でているわけではないので、
DF能力の高い左SB―この起用は随分前から期待していた位置―である祐三さんに
随分と苦しんでいました。祐三さんはどこで使われても、きっちりと仕事をする選手で、
今日もしていたのですが、でもやはりアウトサイドのスペシャリストではなく、
その二人にサイドのプレイメーカー中村直志さんと左CBの永田さんの4人による
不揃いと言うのか、不完全燃焼と言うのか、何かが引っかかったような攻防戦を
ずっと眺めていました。量産するミス、それ以上に乱発する意図のすれ違い。

小林・永田・チャカ・波戸とは、勝った試合の翌節とは思えぬほどにDFラインを
いじってきたものだ、永田さんは祐三さんを操るのにはさほど苦労してなかったけど、
相棒のチャカ、あるいは両ボランチとはガタガタでした。キックの精度自体、
いや足元のボールコントロールの時点で見る者に不安を抱かせる―護り手と
呼ばるる者はまず安定感をもたらすべきだ―出来だったけれど、たとえ前に出しても、
羽地さんはキープできず、玉田さんはさすがにお疲れなのかキレがイマイチで、
それでも玉田さんはほとんどの場面で複数のマーカーを引きずって突破しようとした、
攻守の両面において、連携がなってない…いや、味方を信頼するという概念が
欠落してしまっているチームに、フットボールを演じろというのは無理があるのです。

玉田さんはボールを離すのを好まない、でも一番決定的だったシーンでは
なぜか大野さんに譲った…大野さんはそれをポストに当てた、大野さんも
どうやってボールをさばいていいのか分からないように見えた、なぜなら
パスは出し先に通って初めてパスになるプレーだから。人数だけはいても、
立ってはいても、プレーに関与できないのでは、いてもいないでも同じ。
本当に上り調子で来たのか、首を傾げたくなるほど味方同士の接触やかぶりがあり、
後半、永田さんとボランチとしてボールの処理に当たった祐三さんが被った時、
もうダメだと思いました。これは…怒るべきだ。守備さえ崩れていると。

角田さんは怒ってました。味方のミスにも、なかなか交代時に出ていかない
大野さんや羽地さんにも、何より自分にも。角田さんが怒り、菊地さんが叱咤する、
その真ん中で悠然と腕を振るうのが永田さん。あの3バックはそういうバランスが
どうしようもなく好きなんだ、今は角田さんが独りで怒鳴り、永田さんはおろおろしている。

赤の20と黄色の20。前へ出ようとする前者を、飛び込んで止めようとする後者。
悟りました―私はスタジアムにいる大半の人と違う意味で20という数字を愛している。

谷澤さんのドリブルには、張り替えたばかりの芝が追いついてなかった…玉田さんの
それに対しても。両ボランチの、必ずしも器用とは言えないドライビングフォース
(前へ進む力)は、今のレイソルをよく表していると思いました。不器用でもいい、ただ勝ちたい。

同点に追いつかれた時、真っ先にセンターサークルへ戻った宇野沢さん。
終了のホイッスルと同時に崩れ落ちた玉田さん。感情は、闘う者が持つべき
ココロは確かにレイソルへ蘇りつつある、あとは実効へ移すロジックだけ。

小林「近藤選手の臀部痛によってめぐってきたチャンス。
先輩方がいい準備をしてくれた。これからまた競争。もう一回チャンスを
もらえるよう、監督にアピールして上手くなりたい」(レイソル公式
       
玉田「残念です。後半良かったが前半悪かった」

谷澤「点を取るためのミスは仕方がない。しかし最後の最後でフィニッシュが
なかなかできなかった。自分が出た時は前にどんどん勝負していこうと思っている」

永田「後半終盤で全体的にラインが下がった部分もあった。
あの時間帯に入れられてしまい、もっと気持ちで守れないといけない。
最後のつめが甘かったと思う」

角田「前半は攻める意識があった。攻めていた時間を使うことが出来なかった。
先制点を決めた後にチャンスがあったが決めきれなかった」 (以上J'sGoal

角田さんと永田さんを足して2で割ったら、きっと素敵なDFになるのだろうけれど。
それができないから、並んでいる二人を見るのが好きだったんですよ。





試合後は挨拶するイレブンも見ないで、柏駅へダッシュ。それでもたこ焼きは
しっかり買いましたけど!(笑)M嬢が日帰りで上京してるとのことだったので、
久々にお茶しました。そこで岐阜(柳ヶ瀬)の寂れっぷりを聞きビックリ。
私が知っていた店はどんどん潰れてなくなっていっているようです。


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