Land of Riches
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試合の直前、モスへナンタコス(お気に入りです)を買いに行ったら、 渡された番号札が20番でした。それで玉田さんが何かやってくれるんじゃないかと 思いました…今思えば、そうやって20という数字を処理する自分が4年間の変化なのです。
微妙にデザインチェンジをした青いユニを着て、4年に一度、あのカップを 獲ろうともがき戦う、今回は満身創痍のサッカー部が選手権を勝ち上がるような 不安・心配が真っ先に視界を制御して、いろいろごちゃごちゃしてくると、 私の中でサッカー観をリセットしてくれる人がたまに現れるんだなって思いました。
疲れ、意地、本能、長すぎる髪(帰ってきたら切れよ!)、裏を取る取らない、 左足でのミドル―最後のヒーローインタビュー、贈る言葉なんてないと答えた あの有り様まで、人は、なんておのれに忠実に、難しくなくも生きられるんだろうって。
玉田圭司―この人は、感情、感性の赴くままに、その声を聞けと私に叫ぶ。 日立台へ帰ってきても、周りは変われど、彼は変わらない…ちょっと機嫌が悪いのは また取材が待ち受けているからだ、きっとそうだ。忘却しかけていた過去への リンクと、現在の新しい発見と、未来へ顔を向ける覚悟、4年に一度の定期的儀式、 それを繰り返して、繰り返しながら生きている自分をはっきりと自覚して、 今の幸福は今、価値があるものであって、4年前や4年後にそれを考えても 仕方ないことだって…その日を生きろ、Seize the Day ってなるわけだ。
まだ始まったばかりだけど、長く続くだろう日本サッカー史の一切片でしかない、 私はその輪の中を、左へ傾いたり右へ寄ったりしながら、ふらふら歩き続けてるんだ。
…試合を見るのが精神的負荷だから、優勝して飲むものがお酒ではなくて マイスリーなのが私の現状です。それで、こんな文しか打てない…とにかく。
玉田さんにはこれからもずっと玉田さんらしく生きて欲しい、今はただそれだけを願います。
-- 何度もアジアカップ優勝―玉田さんについてかかれたネット上のページを 回る「夢」を見ましたから、今こうして書いている“世界”こそが現実なのか 全く確証がありません。気がついたら再起動したてのPCと、つけっぱなしの エアコンと…開けられたままの窓(!)なんて世界は、夢であってほしいのですが。
ねえ、どこ? 玉田さんがゴールを決めた本当の世界はどこ? ここ? (夢の世界でも玉田さんはゴールを決めているから、それは判断基準にはならないよ自分)
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