Land of Riches


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 2004年03月07日(日)   不思議なお話を 

chemistryのツアーONE×ONEを先行予約したんですけど、予約サイトのURLを
ロストして確認できません(アホ)最近こんな調子で、かなり大事なことまで
簡単に忘れてしまって、なかなか思い出せなくて苦しんでます。悲しいことですが
確実に老化は進んでます。私はただでさえ神経伝達物質の分泌量が怪しいのに…。

昨日の試合だって、始まってから5分ぐらい考えていたのは「永田髪切った?
髪切った?髪切った?髪切った?髪切った?(以下エンドレスリピート)」でした。
お前は日曜に見たちばぎんも覚えてないのかと。あの後、一体何回HDDの録画を
見返したんだと。自分をののしりまくりでした。髪のボリュームが“明らかに
1年前とは全く違う”永田さんの守備を眺めながら。昨日の永田さんは、ずばり
2003年仕様だったんですけど、やはり常にバージョンアップ(copyright:イズミ)を
続けてもらわないと!そんなことを可愛いイラスト見て考えた眠い深夜です。

昨日Eさんと少しお話しして真剣に感じたのは、なんで私はああまで聡太さんへ
惹かれてるくせに聡太さんのトンデモ発言が苦手…じゃないよ、じゃなくて、
今の私はかなりやばい、危険な水準で他人、他人との会話、他人との接触に
飢えてるなあ、ということ。類推共感能力も、会話スキルも、もはや年齢相応の
ヒトとして不適格な領域へ低下しているんじゃないかと。壊れてるんじゃないかと。

2年前と何も変わらないこと…口下手、配慮不足、不器用、羽田さんのイメージ。
変わってしまったこと…サッカーの見方、住所、仕事、心の病に対する考え方。

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むかついた…見返してやる。絶対に、見返してやる。後悔させてやる。

ささやかな奇跡を胸に 愛すべきあなたのために
いつまでもいつまでも咲く あたたかな花でありたい
柔らかな日差しの中に 遠い日のぬくもり抱いて
何度でも何度でも咲く あたたかな花でありたい

(MI:LAGRO 「あたたかな花」vocal HANAERYCA AKECHI)

朝遅く起きて、カーテンを開けたら暖かい日が差してきたので、薄手のコートを着て
日立台へ行きました…大失敗でした(号泣)空は曇り、台風並みの風が吹き荒れ、
舞い上がる土埃にハードコンタクトの私は失明寸前。選手もやり辛いとは
思いましたが、それにしても昨日にましてお寒い内容。おまけに、これまた
覚悟してたとはいえ、菅沼さんベンチ。いや、菅沼さんが先発していたら
前半だけで帰ってたと思います…彼が出てくるまでは、と必死に耐えてました。

宇野沢&貴章のツートップも焦りを強く感じましたが、ものすごく怖いオーラを
発しながらベンチより試合を眺め、前半半ばあたりからいてもたってもいられず
身体を動かし始めてしまう(そんな菅沼さんにボールを投げたりして
付き合ってくれる広庭さんはいい人だ、と思いました)菅沼さんを見て、
デジャヴを煽られたので、涙目で記憶を探っていくと、思い出しました。
もしかしたら、この日立台で黄色いユニを着ていたかもしれない、小柄な点取り屋。

ついにレギュラー確保と今朝の日刊に書かれた、鹿島魂の継承者・深井正樹

あまりFWを好きにならない私が、ここまで吸い寄せられる理由が分かりました。
深井さんに似ているのか…ゴールという行為に対する責任感が。

宇野沢さんだって、それは強いですよ。今日もシュートは枠へ飛ばなかったけど。
貴章さんは…ポストだのフォアチェックだの責務に追われて余計なものまで
背負い込んでいる印象。3人とも頑張ってほしいのです。贅沢な言いようだけど。

あまりに寒かったので、ユースの試合(人工芝で札幌U-18と対戦してました)も
後半だけなら見れたのに、見ないで帰ってきてしまいました。思ったより
ユース選手の顔を覚えている自分にビックリしましたけど…うーん。

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昔、一番愛した人は、私の駄文を読んで、書くことを仕事にすればいい、
仕事にしなくても書くことを続けてほしい、と言ってくれました。
私にとって唯一、自分を表現できるツールが言葉。

でも、姓名判断で私を一生苛むとされた孤独と無力感―その無力感は、
言葉を振りかざす時にも付きまといます。たとえば、このLR。ここは心理記録。
けれども、実際は書きたいと思ったことの半分も表現できないものです。
考えたことをキーボードの前でもう一度再現して(つまり、私は書く前に
一度脳内でプロットを立てるのです。ノンフィクションもフィクションも)
タイプすることができない…技術もない気力もない、ないない尽くしで。

日立台の体育館の裏に、沈丁花が咲いてます。私はいつも自転車で行くので、
その香りをかぐ(駐輪場は体育館の横)のですが、では言葉であの香りを
表現しろと言われたら、あの独特の良さが伝えられる自信が全くありません。

―甘酸っぱく、胸を刺すような切なさがあり、包まれると快くもあり不安にもなり…。

こんな程度。この文章を読んで沈丁花を連想できる人がどれだけいるでしょう。
私はラズベリー(ベリー系はあまり好きじゃない)を思い浮かべてしまいます。

言葉は、言葉で定義されて初めて存在する概念以外には、全く表現に向かない媒体です。
言うまでもなくサッカーはそれ。今日一番誰か(これが誰なのか、私には
よく分からない…具体的に思いつく人は一人しかいない)に伝えたいのは、
試合に出る“前”の菅沼さんの鬼気迫る姿なのですが、たとえばこれを書くとして、
どれだけ言葉を尽くせばあのオーラを伝えられるだろう…自信がなくなります。

だって、あれを見て“深井正樹を連想した”というのは、あくまで私の個人的な
経験に…記憶に依存した感覚であって、言うなれば、LRだからこそ許されるもの、
人に読ませるために書くレポートには全く向かない表現です。情けないですが。

でも、曖昧な言葉だからこそ、全く結びつかない二つの概念をリンクするという
可能性もあるのです―それを、今日いただいたメールを読んで痛感しました。
おぼろげには感じていたのですが。私が見返したかったのは…会社のスタッフ。

菅沼さんが見返したかったのは、多分……“これ”こそ、類推共感能力という代物。
別名、勝手な思い込み。一方的な思い入れ。ファンをファンたらしめるもの。

いや、あれは、だから、菅沼さんのことを書きたかったんじゃなくて……。
家へ帰るなり電話して、また物別れに終わったから。悔しくて悔しくて。

でも、嬉しかったです。このLRを読んで何かを感じる“他人”がいるということが。
身内は、私…これを打つ人、この言葉を紡ぐ実体を知っているから、LRを見て
近況を知るぐらいでしょう。“私”を知らない人は、このテキストから私を見るのです。

演技―ここではそれは排除してるけど。だけど、言葉は真実も伝えるし嘘もつく。

SFC版DQ3でメルキドの商人が、こんなことを言います。
どうせ しぬんです! はたらいても しかたありませんよ。
ゾーマもこう言います。
ゆうしゃよ! なにゆえ もがき いきるのか?
ほろびこそ わが よろこび。 しにゆくものこそ うつくしい。
さあ わが うでのなかで いきたえるがよい!

「勇者とはぐれメタルの大宴会場」より)
しかしロトは、マンガ「ロトの紋章」確か2巻で、こんなことを言ってました。
死は恐れるに値しない。恐れるべきは、死を恐れる弱い心。

ミスチルの「くるみ」を聴いて涙ぐむ私は、間違いなく弱い人間。
だから、強い人に憧れる―私は必ず自分にないものを持つ対象へ惹かれるから。
自分が大学に入った頃といえば、男が7割近い高校で過ごしたのもあって、
女子高から来た人間で占領されたサークルに馴染めず、戸惑ってました。

だから、大人だなあ、と思うのですよ、“彼”を見ていると。理屈抜きで。
市川さんのファン応対がいいと言われるのと、同じ過程・理由かなとは思うのですが。

…結局何が言いたいのか分からない文になりました。ただ、お陰様で、今日
日立台へ行く途中、自転車こぎながら考えていたことを一応文にできました。
感謝いたします。このくだらない、心にあふれる“負”を綴った場所でお会いできたのを。


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