Land of Riches


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 2003年12月14日(日)   興奮という媚薬 

へとへとです。実質3試合消化(いや、4試合か?!)
日立台のダブルヘッダーは分かってて行ったんですけど…インターバルが
あんなのになるとはなぁ、としみじみ。いやはや、トーナメントは恐ろしいです。
なのに、明日はめちゃくちゃ朝が早いのです。しょうがないです。自分で望んで
不相応に高いレベルで新生活を始めてしまったから。今日、やっと待ちに待った
PCとDVDレコーダが届きました。ぶっちゃけ、切実に必要でないものも結構買ってて、
心境としては“ポルシェカレラを一括払い”に近いものがあります。追い詰める手段。

KさんへBSの経過を教えてもらおうと電話した時に、引っ越してからは
楽しそうと言われたんですが、楽しくなかったら意味がないですから。
厳密には、楽しいというよりは刺激が強すぎ。少なくともサッカーに関しては
生観戦・テレビ観戦・ネット観戦(!)とこれまでとは比べ物にならない
濃度へ浸かれる環境を用意しました。苦悩から一時でも逃れるため。
だから、この前市立図書館で借りてきた哲学概論の本を読む気になれません。
そんなことを考えている場合じゃないと思っているから―“まだ夕方じゃない”。

最大の問題は収入の目処が立たないことで、その次は、覚悟していたとはいえ
一切の物理的コミュニティから乖離しているので話し相手が全くいない
(トライアウトでご一緒したSさんの次に話しているのは、しゃれでもなく
某Sくんかもしれないという有り様…これを否定できる状況の記憶を発掘しようと
むきになってしまいましたよ。ちなみにトライアウトは大榎コーチの茶色いコートと
飯田さんのビニールバッグと高橋範夫さんのハンチング帽にKOされました(殴))こと。

だけど、こんな私でも…鬱を経て心身ともに限りなく醜くなった私でも
生きていて、相手をしてくれる人がまだいるのは、本当に幸せだと思います。

脱線しすぎました。天皇杯@日立台、ガラガラだろうとは思っていたのですが
予想以上だったので、割とぎりぎりまで野球場でランニングする聡太さんを
眺めていたりもしたのですが、ホーム側ゴール裏も余裕そうだったので、
普段は出入りできない領域だと思って、つい悪乗りして柵またぎにトライ。
ユニフォームは訳あって(え、勝手な推測でしょ)来年までお預けなので
コアサポにもらったビニールまとって、小学校の頃、合唱クラブで培った
アルトで勝負。といっても、メロディものしか対応できないんですね。
地声は耳で聞いてあわせるなんて無理…やっぱり縁のない場所です…。

試合は大宮が一人退場したなんて忘れそうなぐらい、お寒い内容でした。
ロングボールを蹴る人がいない、タメ作れる人もいない、だから短く
ボールをつないでいくしかないのに、そのビクチャーさえ一致しない…。
とりあえず渡辺毅さんの経験はさすがだなとは思いました。うーん、あとは?

菅沼くんは例によって手で自分の前にあるスペースへボールを欲しがるのですが、
これが全くといっていいほど無視(泣笑)彼は周囲と噛み合わないなあ、とは
カシマから思い続けていることですが。それが彼のせいなのか周囲のせいなのかは
フィルタがかかっている私の目では判別不能です。まあ、結果としては
練習でもグラウンダでしかミドルが枠に飛ばない(DF皆無でも!)明神さんぽいな、と。

この後、カシマの結果はアントの携帯速報を申し込んでいるから、と安心して
三ツ沢の情報収集へ躍起に。ふと駅前の某ゲーセンにあるビジョンが
いつもBSを映しているのを思い出して自転車を飛ばしたのですが…甘かったです。
レイソル通りにある電気店でもすごい人だかりだったのですが、駅前の方は
歩行者天国なのをいいことに、それこそ道幅いっぱいの人・人・人。
しかも見ている人ほぼ全員、リアクションが市船寄り。市船の選手が相手を抜くと
歓声が起こったり。初めて千葉に住んでいる実感をしみじみ感じました。
(今日初めてCan Do!を見たけど、もう感動の水準が全く違う)
というか、市船が千葉県にあることを今更のように思い知ったというか。
あと、完全優勝したFマリの構成法(補強)はあまり他サポには好かれてないようで。

ドキドキしましたよ。市船のサブGKが羽田くんなのは事前に知ってたけど。

日立台へ引き返して、本日本来はメインイベントだったはずのユースカップ観戦。
リザーブのアナウンスで「すがぬまみのる」がアナウンスされた時は
スタンドから「えーっ」とどよめきが起こりましたが…彼を使わざるを得ない
状況に追い込まれた時点で、つまり45分の時点で事実上は負けてました。
たとえ菅沼くんを入れて勝っていたとしても、それはどこか歪んでます。

試合自体はトップより面白かったと思うのですが―細かくつなぎすぎ、狙いすぎ。
柳澤くんはあんなに通しにくいパスを狙う選手だったかなぁ…あとDFが
どことなくおぼつかなくて。大型選手はテクがちゃんとしてなくても
通用してしまうだけ磨く機会がないのかな、と思ったりもしました。
昔の柳本さんが、スピードがあれば後は何とかなるからって、本当に
目も当てられないような技術しかもっていなかったのと同じ理屈で。

どんどんFWを増やして、最後には柴田くんを前へ出して、カウンターを食らうと
常に数的不利になるような布陣を敷き、最後の最後まで攻めてました。
最初は前で待っていることの多かった菅沼くんが、いつしか最後尾まで走って
石川くんとチェックをかけているのを見た時は、かなり複雑な気分になりました。

チームメイトを呼ぶ声もよく聞こえる、手を差し出した先には大抵ボールが入る
(その精度はともかくとして)二足のわらじ生活は彼にとって幸福だったか?

試合後、3年生の多くは泣いてました。そういえば、笛が鳴った直後は
倒れこんで顔を覆い天を仰いでいたような。眠気で意識が飛びそうな今も
なんとなく覚えているだけでこれだけ書けるなんて、濃い一日でした。本当。

唯一分からないのは、私が何を見たくてスタジアムへ足を運んでいるか。


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