Land of Riches
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2003年09月10日(水) |
BRE∀K DOWN! |
各人は自分の愛するものを人々も愛するように、 また自分の憎むものを人々も憎むようにできるだけ努めるということになる。
「エチカ」より。第3部以外は、私には何が書いてあるか、理解できません(苦笑) それに、自分が神の思うがままに踊り(踊らされ)続けているとは、信じたくないので。
今でも、キックオフへ間に合うように頑張って帰宅しているのが最後の良心…じゃない、 最後の熱情のひとかけらなのに(でもカミングアウトすると、鹿嶋やら日立台へ 行っていたナイジェリア戦はいまだ、1分も映像を見ていない)試合はつまらなくて。 昔では考えられないような時刻のキックオフも、代表の試合が行われる目的がすっかり 変わり果ててしまった一つの証なんでしょうけど。予測を裏切られる快感を愛する者には、 現在のスタメン予告システムは最悪です。交代選手が出てくるまで、散漫となってしまいます。
試合中にトイレへ行く、チャンネルを変える、誰かとだべる、夜空を眺める、 ネットサーフィンする、携帯ゲームをする―ここ何試合か繰り返していることは、 かつての私には“ありえない”ことでした。そんなことをするなんて、信じられない。
ちらっと映ったベンチ、市川・本山・小笠原・手島・小野の順だったような。 伸二さんがやたら抜かれて、その隣の手島さんも映るから、今夜はナイジェリア大会を 思い出して、何冊もあの大会・あの代表を載せた雑誌を出しては、めくってました。 心なしか、フル代表はあの準優勝チームへ近づいている気がします、顔ぶれが。
本山さんは、髪の色が変わらないから、青いユニフォームを着ているのを久々に見て、 他事をしてても即座に彼(の登場)だけは認知できて、その後は結構真面目に 試合を見て…どうやら私の中にある「光り輝く本山雅志」が着ているユニフォームは、 残念ながらえんじではなく、青だということが分かりました。左サイドを切り裂く姿に 心がときめいて、それが過去(の記憶、歓喜の感触)ゆえというのも一瞬で理解できて。
定理16 ある物が、精神を喜びあるいは悲しみに刺激するのを常とする対象に多少類似すると 我々が表象するというだけのことからして、その物がその対象と類似する点が そうした感情の起成(直接)原因でなくても、我々はその物を愛しあるいは憎むであろう。 定理18 人間は過去あるいは未来の物の表象像によって、現在の物の表象像によるのと 同様の喜びおよび悲しみの感情に刺激される。
マレーシア組からユース代表を見続けてますが(増嶋くんたちのチームは5代目に あたります)やはりナイジェリア組“黄金世代”が色々な意味で一段抜けているのは 認めざるをえないです。ギャラリーの数一つ取っても、彼らの動員力は凄かったです。
宮本・小野・羽田・今野・増嶋(?)と並べるだけでも、なんとなくそれぞれの チームの特色が出ているようなのは不思議ですけど、他のキャプテンは、aiに対して こんなコメントはしないと思うのですよ…それもU-18のSBSカップ時点で。
「すげぇ、ユース(代表)の合宿で2ページもやってくれるの? じゃ、たくさんネタ提供するから、これからも大きく特集して下さいね。 あと一つだけ。僕はこのチームを絶対明るいチームにしたいから、 楽しく見えるように記事を作ってもらえませんか? ここって、巧い奴の集まりだから、居心地良くて全員が力を出しさえすれば、 本当にワールドユースで優勝するのも夢じゃないんですよ。 雰囲気悪くて言いたいことも言えないとか、 新しく入ってきたメンバーが溶け込みにくいとか、そういうのだけが敵だから」
古雑誌は時を経て変わり果てた彼らに対する郷愁と驚愕をもたらしてくれますが、 ある選手が日の当たる舞台から去ったことよりも、いまだに第一線で活躍しているのに、 しているはずなのに、若かりし頃と全く違う、強張った顔しかできなくなった選手が いることに、大きな悲しみを覚えます。昔は、こんな顔で笑えたのに。楽しそうだったのに。 …誰、とは言いませんけれど(みんな海外へ行くと顔が変わりますね、いい方向へ)
顔といえば、最近、露出がプチ増加中の貴章さん―SPA!には、記事の内容及び 雑誌の誌風とでも言うべきものに全くそぐわない、可愛い写真が載ってますけど (ちなみに横に載っているヘディングしてる小さな写真もお気に入り)彼の顔は プロに入ってから穏やかになったと、私は思うんです。私は。彼を初めて見たのは SBS(の静選)だと思うんですけど…少なくとも今思い出せる範囲ではそこなんですけど、 印象強いのは、浜名の負け試合なんです、選手権の。アジアユースによる特別シードで 唯一敗退した浜名。特別シード校は、静学以外、不在の多い選手が軸という宿命を抱え、 それぞれに辛そうでしたが、浜名はエースストライカーが活きなくて、負けました。 泣くでもなく、味方をねぎらい、おそらく自分を責めていたであろう、険しい顔。 それを、よく覚えているから―今の彼は、彼一人でしかない…当たり前だけれど。
誰もが変化していく、私も例外ではなく、それが生きるということ、時の流れというもの。
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