Land of Riches


IndexBeforeAfter

 2003年04月14日(月)   男には自分の世界がある 

部長が新潟出張の土産に柿チョコという微妙な食べ物(口に入れた時は甘いのに、
最後は辛いという、チョココーティングした柿の種)を買ってきたんですけど、
新潟の飲み屋に私とそっくりな店員がいたそうで。平塚近辺の東海道線車内やら
千葉の某スタジアムやら、似ている人がいたとよく言われるんですけど、一体
私に似ている人はこの世に何人いるのやら…絶対3人以上いますって…。

昨日は豊田へ行ってきました。昨年の天皇杯準決勝で絶望しかけた鹿島でしたが、
細かくボールをつなぎ、固く守り(ただし、最近角田さんを中心に守備の鑑賞に
凝っている私には、がっちりボールを自陣から吐き出せど、それが味方へつながらない
ただのクリアであるのは我慢できなくなっている模様。30代DFラインへ、成長なんて
求める方が酷なのかもしれませんが。彼らはずっとああやってゴールを守ってきたのですから)
何より、感情移入という理屈では論じられない点において、鹿島は他クラブとは
明らかに違う(=なんだかんだ言って、鹿島と磐田だけは別格なのは、磐田へ
行く機会が増えた今年、よく感じていることです)のが分かってしまったのです。
今年はU-20の選手を求めていろいろ見ていますが、積み上げてきた時間の前では
刹那の熱情も霞んでしまうのです。スタジアムでユニフォームを着られるチームは…。

それはさておき、昨日の試合を語るなら(原竜太さんの勢いあふれる彼らしい大奮闘も
見逃せないのですが)深井正樹という一語に集約されてしまうのです。開始直後から
ベンチに座っていられず、ずっと動き続けた深井さんと、フリーで迎えたチャンスを
みすみす無駄にするFW陣。長く駒大のエースとして君臨し、ベンチなんて経験は
久しくないだろう深井さんの心境やいかに。とにかく深井さんは四六時中動いてました。
ベンチ横で正座をされた時には、どうしようかと思いました。彼が投入されるまでの
経緯(一度呼ばれてもまた戻されたり)も、いたく既視感をあおってくれました。
ゴール裏のレプリカの背番号が、いつしか5と30だらけになっている現実。

やっと投入された深井さんはドリブルを駆使し、近くに座っていたグラサポを
唸らせていました。フットボーラーを身長で判断しないでほしいです…本当に。
1失点に泣きましたが、選手も言っていた通り、内容は(ゴール前での個人的な
決定力を除いて)悪くなかったですし、満足して帰れました。深井さんは試合後、
審判団やグランの選手に次々と握手を求め、ゴール裏でもネットの左側に右側と
二回も深々と頭を下げて。ファンのためにサッカーをすると言いきった、小さな背中。

…また、鹿島の試合を見に行こうと思いましたよ。それで十分じゃないですか。


やぶ |MailWeblog