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 2002年11月12日(火)   「静学ナンカに負けないヨ!」(主語省略) 

今夜19:10〜のBayFM "Reysol o'le!"に永田さんが生出演、だそうです。
あのスタジオに来るんですね。聞きたいなぁ。日曜の"Can Do! Reysol"(千葉テレビ)でも
何やら妙な話をしていたようですが(笑)誰か自制という言葉を教えてあげて下さい。

さて、岡山決勝・水島工業 vs 作陽での“幻のVゴール”を見る機会に恵まれました。
(意外なことに、都道府県によってルールは違い、私は高校サッカー=notゴールデン
ゴールだと思い込んでました。福岡がそうですし、静岡でもそうですから…)
サッカーを見ていれば審判の判定に疑問をつけたくなることは多々ありますし、
誤審というものも人間がジャッジを下している以上、不可避なのかもしれませんが、
今回のゴール取り消しが「前代未聞」として語られている理由が分かってしまいました。

ありえないです。どうやったら誤審できるのか―得点を取り消せるのか。

観客が文句つけたりするレベルは贔屓の引き倒しであることが大半で、誤審だと
騒がれるプレーの大抵は“微妙といえば微妙”なものです。でも、今回のは、どう見ても
微妙でもなんでもありません。きれいなミドル、ファインゴールです。それがネットで
はね返って(ゴールという器具がこれを防ぐ方向で改良されているのが、この岡山決勝では
理解されていないという指摘は否めません)結果的に出てきてGKが取るのですが。

主審はJ1でも副審経験が結構ある方、そして当然ながらサッカーの試合ですから
副審も2人います。中継のアナウンサーもゴールと叫び、入れた作陽の選手はベンチへ駆け、
入れられた水島工の選手はうなだれる…サッカーのルールを知っている人間を何人
集めたらノーゴールに見える人がいるのか、というレベルです。分かりません。

静岡へ行って思ったんですけど、高校サッカーはプロ選手の戦うJリーグや、精鋭の集う
(すなわちプロの中でも選りすぐりが揃う)ワールドカップなどとは違います。
U-20アジア選手権で成岡くんや菊地くんのプレーがよく高校生レベルで語られ、
(超高校級、という言葉は文字通り高校サッカー界での超越者を指します)
彼らが高校サッカーという世界で根を張っている事実をこの目で見たわけですが、
高校サッカーは部活の大会であり、部活が学校での活動の一環でしかない以上、
指導陣にサッカー選手としての超高度な要求を望むのも酷であり、同時にプレーのみならず
人間性の教育が求められたりします。高校とプロとの差異が特に顕著に出ていると
思われるのはジャッジで、高校はファウルは結構取りますが警告はあまり出ませんし
(そんな中でもよくもらう静学はやはり伝統として激しさを是と見ているのでしょう)
レフェリーが選手へ与える注意も“指導”の色彩が濃いものとなります。選手も
抗議なんてしませんし、審判はプロの世界でも本来は絶対的な存在ですが、それ以上に
強力な、それこそ神みたいなものでしょう。それにしても、です。それにしても。

totoなどで金が絡むから判定を正しく、というよりも、高校生活の集大成である
大会だからこそ正しく―何か歪んでいるのかもしれませんが、強くそう思います。
サッカーを通して学ぶべきこと、サッカーのあるべき姿、それを知る期間のはずですから。

もう試合が終わって時間も経っていますし、普通に考えて覆ることはないでしょう。
作陽の選手もかわいそうですが、水島工の選手も気の毒です。ただ、一つだけ必ず
実施してもらいたいことがあります。それは主審のサッカー界永久追放です。


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