Land of Riches


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 2002年06月30日(日)   終わりのない始まりはない、始まりのない終わりはない 

組織委員会はあなたを思って、この措置を選んだんですよ。
国民の強い反感からあなたを守るためには、他にない適所でしょう。


終わりましたね―いろんなプレーがフラッシュバックします。
今日は長いです。長いですよ。なんか時間軸狂ってると感じても許してやって下さい。

まずは、昨日ショックのあまり書きそびれた3位決定戦から。
ええ、だってチャンネル変えたら「先制ゴールのリプレイ」だった時には、
それも、そこでボールをすっこーんと取られた人が誰だか分かった瞬間には
もう(@@)でしたよ。最短失点記録11秒、ワールドカップレコード。
あればっかりは、さすがの私でも同情の余地なしというか、かばいようがないというか。
1年前のオウンゴール、あれを超える悪夢なんてそうそうあったもんじゃないと
思ってましたが、そうでもなかったです。これを超える nightmare なんてそうないでしょう…。
あまりに鮮やかすぎるので一部で裏をかぎたくなるのも分かるというか、そう思いたくなってくる…。

その後も精彩を欠いた(というかDFラインを組み替えるってやっぱり無謀ですよね)
ミョンボ様は前半で引っ込められることに。実は何気に太極戦士(=韓国代表)の
攻撃の起点となるロングパスの配給手だったミョンボ様を失った韓国は…以下略。
というかトルコ強かったですね。日本が負けたのも―これは負け惜しみか(><)
後半はものすごい流して見てました。分かりやすいぞ私。

で、試合後のセレモニーですけど、副会長が投げるようにメダルをかけたシーンは
見られたものの、胴上げは…地上波辛い(涙) それにしても、胴上げの順番が
副会長→監督→ファンソンホン→ミョンボ様だったのは謎(Rさん情報)。
後は面倒くさいので一番まともそうな(謎)記事をひっぱってきて濁しておきましょう。

http://www.sanspo.com/soccer/top/fr_top02.html
>燃えるような絶叫コールと、4700万韓国国民の手が、背中を押していた。
>黄善洪(柏)が、洪明甫(浦項、元柏)が、宙に舞った。
>「ベスト4だから、うれしい。けれど、悔しい気持ちと半々です」
>予期せぬ胴上げ。洪明甫が目を真っ赤に腫らしながら、日本語で話した。
>敗北のきっかけをつくったのは、主将の洪明甫だった。試合開始11秒。
>足元のボールをFWイルハンに奪われ、ハカンシュキュルにW杯最短得点時間
>記録更新となる“秒殺先制ゴール”を許してしまった。黄善洪は出場さえできなかった。
>それでも人々は、今大会で代表を去る2人を、拍手で送り出した。
>ともにW杯出場4度目。洪明甫は代表キャップ韓国最多の134。
>黄善洪は代表50得点。4強快進撃の礎を築いたのは、間違いなく、33歳の2人だからだ。
>あとを継ぐ若手も、2人のため、最後まで走り続けた。2点を追うロスタイム3分。
>23歳のMF宋鍾国が25メートル弾を決めて1点差とし、6万3483人のスタンドに
>猛烈な声援を呼び戻した。この勢いがなければ、“セレモニー”の自然発生はなかったはずだ。
>ヒディンク監督も胴上げされた。「前半はビッグミステイクを犯したが、
>後半はよくやった。韓国で仕事ができて幸せ。今後? 先はわからない。
>私はピッチで選手と一緒にいることが大好きだ」。勇退確実ながら、複雑な心境も明かした。
>洪明甫は「代表引退? まだわからない。これから考える」と、あえて進退をぼかした。
>だれもが、いま身をゆだねている空間から、離れることを嫌がる。
>韓国代表には、それほどの幸福感が生まれていた。
>MF朴智星(京都)や柳想鉄(柏)、そして洪明甫、黄善洪…。
>Jリーグ経験者が、代表に名を連ねた。「韓国を決勝トーナメントへ導くために
>ベストを尽くし、達成できた。次の狙いは、柏レイソルで優勝することです」と
>黄善洪。洪明甫は97年から昨年まで平塚、柏でプレー。歴史的背景から
>両国間に溝があるといわれた日本で、プロ生活の多くを過ごした2人へ、
>韓国国民が敬意を表し、大粒の涙を流す。それは日本人にとっても、瞳が潤むシーン。
>「目が赤い? 泣いてないですよ」
>日韓共催W杯は完結目前。洪明甫の日本語が、妙に心に響いた。

ちなみにミョンボ様とソンフォンとチソンはそれなりに日本語が話せるらしいです。
(特にチソンは日本に来るに際して、かなり勉強したとのこと)
あと、ミョンボ様のトルコ戦代表引退が噂に過ぎないというのは、ちゃんと情報を
チェックしていれば分かっていたことでした。甘かったなぁ…。
ソンフォンが引退を明言してたので、同じエージェンシーで同い年のミョンボ様も
引退するのでは、という憶測が先走っていただけのようです。うわーん。
セッティングされるかされないか謎の日韓定期戦、それともプサンのアジア大会?
(韓国は間違いなくフル代表を投入してくる、と思います。自国開催だし)

個人的には、今回のミスであの人は代表引退のみならず現役引退も早めちゃうのでは、と
思います。Kリーグ今シーズン限りとか。とりあえずは美しく去りたいでしょうからね。

次は決勝を前にこんなことを書くのもどうかと思いますが、衝撃だったので、この話題。
本日オンエア、リメイク版アニメ・キャプテン翼第38回「栄光のゴールデンエージ」。
以下、オフィシャルサイトに載っている今回のあらすじ…。

>ヨーロッパで活動する翼、若林、日向、岬の元に日本代表がオランダと
>トレーニングマッチを行うという連絡が届く。帰国した4人は他の代表メンバーも全て、
>Jr.ユースで共に戦った若手ばかりでしめられている事を知らされる。
>しかし、このメンバー選考に対し対戦相手のオランダが難色を示しているという噂がとどき……。  
(結局、J村で合宿中の日本代表―監督はアゴ割れてないトルシエだった―を見たオランダ代表監督が、
片桐さんを突っぱねようとしていたオランダ協会会長―二軍を行かせようとしていた―を
“全権委任”の一言で蹴っ飛ばしてベストメンバー来日確定です)

実は寝てて途中からしか見てないんですけど(殴)テレビをつけて映し出されたのは、
仮にもリーガ・エスパニョーラやセリエAやブンデスリーガのチームと契約している選手が
*少年時代ボールを蹴っていた土のグラウンド*でサッカーしてるシーンですよ。もうびっくり。
(私、キャプ翼は詳しくないんで分からないんですが、岬くんはフランスから帰ってきたのかな?)

片桐さん(この人、元代表FWだったんですね)、あの原作でさえ石崎くんや修哲トリオ(でいいのか?)は
フル代表までは行ってないのに…ワールドユース編すっ飛ばしてるから仕方ない展開なのかな…。
ちなみに“片桐のJr.ユース代表メンバーに対するこだわり”が、三度目のアニメ化にあたっての
担当総監督いわくポイントらしいです(オフィシャルファンサイトより)。うーん。

陽一センセが描いた原作のオランダ戦のメンバーは、

GK:若林[1]
DF:次藤[5]・三杉[14]・早田[7]
MF:松山[12]・赤井[23]・岬[11]・葵[20]・大空[10/C]
FW:日向[9]・新田[18]

なんですけど、葵&赤井はワールドユース編のキャラですよね…さすがに葵くんは来週登場のようですが、
赤井くん(原作では松山くんとWボランチ)はどうするんでしょう? 赤井くんも出てくるのかな?

ふぅ…やっと本題。ファイナル。宮本さんの解説好きです。天皇杯決勝に続き好印象♪
私はドイツ(というかカーン“様”と“グズ共”)を応援していたんですけど、
最後の最後に、ヤシン賞受賞のカーンもフィーバーノヴァにやられたな、と思いました。
フィーバーノヴァになするのもなんですけど(苦笑) あれ、GKにとっては
つるつる滑る石鹸のような触りごこちらしいですよ by アイルランドGK。
ちなみに、これまでのボールより若干浮きやすく、FKを決めにくい球でもあります。
よって、今大会、直接FKを決めた人はなかなかのやり手。

とどのつまりは、ボランチやDFやGKにはミスは許されなくて、それをしっかり
突いたものが勝つという、至極まかり通ったサッカーの定番方程式だったわけですが。
歓喜のウイニングランを展開するブラジルチーム、グローブを外し、ゴールポストに
もたれかかったまま動かないカーン、そんなガーディアンに一声ずつかけるドイツチーム。
ワールドカップを笑顔で終えられるチームは1チームしか(基本的には―3決の
トルコはどうなのか微妙なところですが)ないわけですけれども、ドイツは…。

と、ここまで書いたところでカーンが小指の靭帯を断裂していたという情報が!
(今日は個人的感傷に浸りたいのと家庭の事情(苦笑)でニュース類全然見てないんです)
どうも本人がそう言った模様。もちろん、失点はそれのせいだなんて言わず。

ソース見つかりました。指が違ってました。それにしても…。http://wc2002.sports.yahoo.co.jp/worldcup/headlines/20020701-00070052-jij_ha-wcp.html
>敗れたドイツの守護神カーンは試合後、右手薬指に包帯をして現れた。
>「靱帯(じんたい)を痛めて全治数週間」と本人が明らかにした。
>けがをしたのは後半7分、ブラジルがCKから攻め込んだ際にジウベルトシウバと
>交錯した場面とみられる。その後キャッチングのミスから失点したことを考えると、
>負傷が敗戦に大きな影響を及ぼしたのかもしれない。
>それでもカーンは「大会7試合目で唯一のミスをしたということ」と言い訳はしなかった。
>33歳の主将は「大会前はドイツに期待する人が少ない中で、チームは素晴らしく機能した。
>国のサッカーを高められたと思うし、4年後のドイツW杯にもつなげられるだろう」と話した。

うー、なんか最初書こうとしていたのと方向がずれてきた―試合後に岡田さんが
ブラジルの、3Rを筆頭とした“突然変異”的存在による優勝に対して、
指導者としては複雑だ、というようなことを述べられていたのが印象的でした。
ロナウドは4年間の苦闘で強くなっているのは無論、やはり、もともと並外れた
存在ですよね。カナリアの王国はそんなスターを多く輩出している…。
組織として確立していなくても、「あいつにボールを預ければなんとかしてくれる」。
そんな傑出した選手を…指導者が伸ばすことはできても“創る”ことはできないし、
そのようなプレーヤーの多くがいわゆるストリートサッカーの出身であるのを考えると
日本で登場する可能性は低い―では、日本は、日本サッカーはどこへ行くべきか。
今大会の16強はホームアドバンテージ付きです。ドイツ大会で、その先で、
他のどこでもない日本のサッカーを確立するために、どうしたらいいのか。

業界人でもない私にできることは、Jをはじめとした各種サッカーを見に行くことだけですね。
見て、応援してあげること。私なりのやり方で。そのためのサイトかもしれない…。
市川さんが夢はワールドカップ優勝だと言ってますけど、私だって、生きている間に
あの黄金のトロフィーへ日本代表のキャプテンが、実は韓国と陸続きになっている(苦笑)
日本列島にキスして高々と掲げるシーンを見てみたい、そう願っているんですよ。
フランスの予選の頃にそう言ったら、みんなに笑われましたけどね。でも願ってます。

簡単にかなわないとは分かっているけど、あのトロフィーはやっぱり全ての
フットボーラー、そしてフットボールに携わる人にとっての夢の存在だから。

なんか湿っぽくなってきたので、最後に、お風呂の中で選出した今大会ベスト5!!
日本は除外です。日本戦のベストプレーは市川さんのアシストに決まってますが(笑)

【第5位:韓国vsポルトガル、パク・チソンのゴール】
この試合はフィーゴをメインに見てたんですけど、チソンのシュートにいたるまでの動きが
ものすごく洗練されていて美しくて、もう歯ぎしりでした、本当。
ちなみに今日初めてチソンが1981年2月生まれなのを知りました…ばりばりU-21(><)
おそらくサンガを飛び立っていくんでしょうけど、長きに渡って好敵手となりそうな予感。

【第4位:アイルランドvsドイツ、ロビー・キーンのゴール】
鉄壁の、つまらないけど堅実な(苦笑)サッカーを行い、勝利を手にしかけた
ドイツ相手に、ロスタイムの鮮烈な一撃。ゲルマン魂を超えるアイリッシュ魂を見ました。
その後の側転+前転パフォがクローゼに負けているというのは置いておいて(笑)
アイルランドはサポーターも陽気で楽しそうな人たちばかりでしたね。
直接交流できた方々が羨ましい限り! やっぱりスポーツイベントは生!!

【第3位:イングランドvsアルゼンチン、ベッカムのPK】
ゲットしたのはオーウェンなんですけど(苦笑) やっぱりベッカム様ファンとしては
あの渾身のPKにいたるまでの道のりを外してはいけないでしょう…ふふふ。
4年前のお姿と比べて、やっぱり人間は外見を磨くことも大切かもしれないけれど
それよりも内面を充実させた方が何十倍も他者に対しての印象を良くできる、と思いました。
大会終わるまで、私的にはベッカム様より純粋に萌えられる選手を見つけられず(^^;

【第2位:韓国vsスペイン、ホン・ミョンボのPK戦ラストキック】
感情を面に出さないベテランの、会心のスマイル。これで十分。でもコメントが
「(4強とは)正直戸惑っている」というあたりが、いかにもミョンボ様。
今頃、韓国国内で叩かれてないといいんですが…祝勝会大丈夫かな…。
余談ですが、古くからのミョンボ様ファンに言わせると、アメリカ大会の
予選リーグ・スペイン戦でのミドルシュートが凄いらしいです。見てみたいですね。

【第1位:ドイツ戦全般、カーンのセービング】
S.G.G.K.とは、まさに彼のために存在する言葉だと確信しました。プレーはもちろん、
(乗り気でなかった)主将就任に際して、無頓着だった外見にこだわるようになったこと、
趣味の株式投資は選手生命が絶たれても家族を養えるよう始めたこと、などなど
人間性に関する逸話が尽きないあたりに非常に魅力を感じます。ある意味、
若い選手には到達不可能な領域にいらっしゃる方ですね。強気かつ達観した発言も素敵。
「人気は必ず失われる」―さりげないけど名言だと思います。あ、「走れぐず共」も(笑)

この1ヶ月間、まさにサッカー漬けでした。楽しいことばかりではありませんでした。
正直、記憶から抹殺したい光景もあります。だけど、たまらない1ヶ月でした。
おおむね(苦笑)幸せでした。世界の頂点を目指す戦いが日本(と韓国)で行われたこと。
お陰で(TV越しだけど)世界中の選手たちの、素晴らしいプレーを見られたこと。
…Jとか、行くのが怖くなりそうですよ(苦笑) レベルが違うから。

だけど、世界のどこにいても、みんな、思い思いの夢を抱いて、闘っているんだから。
Football is forever!! 愛してるよ、永遠のサッカー小僧たち☆


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