Land of Riches


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 2001年04月05日(木)   黄金の玉座、時の覇者 

1日が24時間で、1時間が60分で、1分が60秒で、1秒が原子の規則的な動き(と記憶)で定められている以上、
時間は決して変わることのない不動のリズムで刻まれ…積み重ねられ続けます。永久に。
人間にも体内時計が(しかも脳と胃腸で別のが)あるらしいですけど、時の流れは人によって全く違う感じられ方をします。

サッカーのパスには緩急があり、その差異で試合のリズムは組み立てられていきます。
“彼”がボールを持った瞬間、次の刹那がどう訪れるか分からない―キラーパスを繰り出すかもしれない、
自らドリブルで持ち込むかもしれない、美しいクロスを入れるかもしれない、定まらないがゆえに
そこで周囲の者の時間は止まり、“彼”が周囲の時の支配者となる…だから“彼”は魅力的なのではないでしょうか。

Game Make, Create, Control ―ピッチに主と従の関係が生まれ、上へ立つのは“彼”一人。
その超越感は見る者そして操られる者を圧倒し、名を姿を声を存在を意識へ焼き付けられるのです。
オーバーロード、彼の名前は野沢拓也。

…前にも一度やった気がしますけど(苦笑)私にはこれ以上、野沢様を称える言葉は出てきません(再び苦笑)
1人の力で左右されるフットボールなんて、もはや現存しないファンタジー、幻影なのかもしれません。
だからこそ、野沢さんはファンタジスタなんです、私の中では。
彼のヴィジョン、彼の描くボールゲームは、彼自身の肉体をも超えてしまっている、
それも一つの証拠ではないでしょうか(イメージと動きのギャップに悩むMFは少なくないけど…)

設定されたある締切からの逃避をここ数日続けていて、今日は新聞スクラップやらJカードの整理に励んでしまいました。
ふと興味がナイジェリアのプレイバックへ飛んでしまい、ハイライトを流しながら雑誌をめくって…。
駒場のゴール裏へはられた「U-20 FINALIST」をはがせと過剰反応を示す私ながら、
前代に勝てない部分(組織の完成度が高いのは、前代がアジアユース後に監督交代しているから当然)が
あるのは分かり切っていて、その一番ひどいものが“黄色い腕章の存在感”だと思います。
…ナイジェリア大会では、どのチームもフェアプレイフラッグをモチーフにした黄色い腕章を使ってましたが、
伸二様はアジアユースの頃から黄色を巻いていたような印象が強くて。

何かアクションを起こす以前の段階―いるかいないかだけで、仲間に影響を与えてしまう絶対的な大きさ。
どうあがいても羽田さんには持てない力ですよ、こればっかりは。
人が放つオーラは、その人がその瞬間まで生きてきて重ねてきた一瞬一瞬によって左右され、
伸二様が歩んだ道のりは、到底普通のそれではなく、人の何倍もの重みをたたえていますから。

報知に西村監督が数馬さんへ興味を示したような、実に怪しい(苦笑)記事が載ってましたけど、
ディフェンスに危機感を持つのは当然、という指摘を複数から受け、私は、キレました(微苦笑)
羽田憲司および中澤聡太に関して私が持っているイメージが歪んでいるのは自覚してますが、
とにかく私は二人が好きで、二人が組んでいるのが好きで、それ以外はダメらしいのです。
二人がこのところ良くないのも承知、でも指摘されたくないんです。認めたくない(苦笑)
それで、ソラヲミナヨのレポート類も全く進まないんです…。

狂信者(fanatic)のごとく、自尊心などお構いなしに捻じ曲がった見方を主張できたらいいのに、とさえ思って。

今日の一言:「緑を見るとホッとするのはどうしてかな?」


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