「ガムを食べた。」 DiaryINDEXpastwill
2005年04月27日(水)

先日、32歳になった。

引きこもりから脱出して、1年バイト。
2年目に就職してそれから2年。
最初の頃にお部屋を紹介したお客さん達が今、
2年毎の更新手続きをしている。
もうそんな年月経ったのかと驚いている。

久しぶりに紹介したお部屋を訪問すると、
書類を渡してお金を頂くだけなのに部屋に上がれと言われた。
正座をしようとするとそれは許さない、足を崩せと言われた。
俺の方は必死でやってただけなのに、
簡単ではあるけどももてなされたような気持ちを感じた。

相変わらず人付き合いは上手くないと思っている。
相変わらず不器用で被害妄想的なところはある。
相変わらず感覚がズレていて、横恋慕を何度かした。
相変わらず一生の恋は出来ず、独りで過ごしている。

でも少しは周りに居る人を大切にするようになったと思う。
付き合いで飲みに行き歌えと言われれば歌う。
上司ですら出ない結婚式にも出席しに行く。
誘われれば断らないし、請われれば応えようとする。
こちらが請うて応えてくれなくても受け入れ愛そうとする。
反応が鈍く、応えるのが遅れても決して簡単に切ったりしない。

人より無感動な部分もまだまだあるし、人より冷たい部分もある。
だけど不満を感じれば表現するし爆発させることもある。

相変わらず人生は幸せ一杯ではないけれど、
なんとかバランスを取ろうとして、
なんとか良くしようとして、
なんとか愛するようにしている。

「2年後にまた来ます」
「生きてるかどうかわからんけどな」
お爺さんが言う。

あっと言う間に2年は過ぎる。

ただの役割をこなすだけから、
こなす仕事の中身を大切にし、
こなしている自分の心を暖めていく。
もう少しこんな風に自分を成長させていきたい。

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