anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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2007年02月09日(金) うつらうつら
眠前薬と、気管支の拡張薬の効果が相まって
なんだか世界がふらふらして見える
そういうときほど
普段は見えないものが見える、気がする
良いことも
悪いことも

ふと思い出したのは
記憶をなくしたときに、どこかにやってしまっていた
チョクとシローのこと
チョク…は、高校2年から3年の半ばまでの『彼』で
シローはその直後から、20歳くらいまでの『彼』で
チョクとはまだ交流がある、でも、シローとはもう長い間音信不通
考えてみたら
『彼』だった人の中で、唯一疎遠になったのがシローだ

東京にいる、と聞いたことがある…気がする
結婚し、離婚した…とも聞いた気がする

気性の荒い私と、穏やかで『仏様』みたいだったシロー
でもそれは仮初めの形でしかなくて
何年も経った後に言われたっけ
『Kyoさん、よくシローに4年も我慢できたね』
口にしたのは…確か、共通の友人の男の子

外に見せる姿は
往々にして擬態に過ぎない
穏やかで、怒る素振りなんか見せなくて、優しくて
それがシローの『外面』だったけど
自己中で、そのくせ他人任せで、ルーズで上下が激しくて
それが、私とシローの間でだけ見える『内実』だった

でも
元気なのかなってふと思った
全く後悔はしていないから
一緒にいたことも、離れたことも
ただ、今、彼がどこで何をしているのか、元気でいるのか
それだけがふっと気になった

たぶん、もう、一生、会うことはない

チョクは早くに結婚し、二児の父親だけど
まだ、時折くだらないメールを交わす
元気?とか
今何やってるの?とか
たまには奥さん孝行してあげなよ、とか
(そうだ、チョクは単身赴任が多くて
全国を飛び回っている人だった)

17歳の誕生日にもらった、チョクの描いた空の絵を
ふと見たくなった
(彼は美術科にいたんだった、将来の夢は画家だった…はず)

チョクに何となく聞いてみたくなった

あれから12年
私は変わったかな?
変わっていないかな?
チョクは変わったかな?
変わっていないかな?

明けても覚えていたら、久々にメールでもしてみようかな

チョク、シロー、林檎、Yosshy
私は元気だよ
君たちは元気かい?

ただ一人を除けば、いつでも彼らに尋ねられる
それが多分、築いてきた絆みたいなもの、なんだろうな
長い長い時間をかけて積み上げてきた関係、なんだろうな

10年後
私と冬寿は、どんな形を築き上げているのかな


うぁ、眠気の限界…

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
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