anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

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1977年10月06日(木)

character->>Yosshy

Yosshyは私のいわゆる『モトカレ』にあたる。
13歳から今まで付き合いのある、親友的存在。
人生の半分を一緒に過ごしてきた、かけがえのない人。

恋人同士になったのは、その場の成り行きみたいなもので
結局4年近く付き合って、別れた。
形式的には、私からごめんなさいを言った、という感じだけど
まあ、セックスレスカップルでもあったし（後半2年ほど）
別れたからといって、何が変わるわけでもなく、今でも仲がいい。
今では彼にも彼女がいるし、そこそこ幸せそう。

とんでもなくルーズな人で閉口した。
待ち合わせの時間を守り、ガソリン代を出してくれたのは最初の半年。
（当時、私が車を出してドライブするのが普通だった）
その後は、デートの時間に遅れて来る、だとか
連絡ひとついれずに爆睡していることもしばしばあった。
さすがに、朝6時に待ち合わせて旅行に行く予定だったのを
4時間遅刻してきたときには、私も本気で怒った。
彼のマンションの下で、意地で4時間突っ立っていたのをよく覚えている。
（私と彼の家は、徒歩3分ほどの位置。帰ろうと思えばすぐ帰れる）
それでも、『ごめんごめん、寝てた。着信音に気付かなかった』と
屈託のない笑顔で言われた日には、許さざるを得ない。
悪意は全くない人だった。それが魅力でもあった。
ルーズな反面、ものすごく神経質な一面があって、私とよく似ていた。
就職した先が事業者金融で、取立ての仕事があまりに厳しく
鬱病のようになってしまい、1ヶ月間、毎日毎日泣きついて来た。
バイト帰りの深夜、彼を迎えに行って、車で公園に出かけ
1時間でも2時間でも頭を撫でて、思う存分涙を流させていた。
まあ、切り替えの早い人だったから、
仕事を辞めてからは、嘘のようにけろっとしていたけれど。

彼の魅力は、人を楽しませる話術と、ちょっと毒の効いたところ
だけどそれでも悪意は欠片もない…という性格だった。
友達として付き合っていくには、今でも、最高の人だと思っている。

身長175cm、体重55kg。広末涼子に似ている（男としてはどうなのか…）。
外見は申し分なくカッコよかった…と思うのは贔屓目もあるだろうか。
歌が上手く、女からの受けは非常にいい人。

だけど私が初めての彼女だった。
外見に似合わず、恋愛に対してはものすごく消極的。

彼が幸せになることを
今でも願ってやまない。

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。

written by：Kyo Sasaki
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