橋本裕の日記
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2007年06月03日(日) じゃがいもの花と救急救命室

 庭の琵琶の実が熟し始めた。ヒヨドリがさっそく食べている。私も食べたが、今年の琵琶は実がおおぶりで、しかも甘い。ただし数は去年より少ないようだ。少ないといっても、ずいぶん大きな木なので、たっぷりある。これから毎日、琵琶の実の食べ放題である。

 妻が借りている近所の畑には、私が3年前に植えた富有柿があるが、こちらはまだ若木で、私の首の高さしかない。今勢いよく若葉を茂らせているが、実をつけるのはまだ数年先だろう。この柿の木を私は「うま柿くん」と呼んで、散歩の帰りに立ち寄り、その成長をたのしみにしている。

 昨日も散歩の途中立ち寄ると、「いいところにきた」とばかり、妻から収穫したばかりの玉ねぎをいれた袋を二つ、両手に持たされた。畑から家までかなりあるので、これはかなりきつい運動になった。

 畑には少し前までジャガイモの花が咲いていた。これからジャガイモも収穫期にはいる。そのほかにんじんやレタスなどたくさんできていいる。妻によると、6月は「収穫の月」だそうである。

 私は畑仕事はほとんどしない。妻が作るのを傍らで眺めているだけだが、これがなかなか楽しそうである。趣味と実益をかねていて、健康にもよさそうだし、畑つくりをとおして近所の人たちの交流もできる。妻はなかなかいい趣味をみつけたものだと思う。

 私の趣味は、いまのところ「英語」である。3月末から毎日英文日記を書いていたが、先日、久しぶりにレンタルビデオに行ったら、「ER緊急救命室」の新しいDVDが並んでいるのが目についた。私はこれが大好きで、すでに第8シリーズまで見ていた。その続きの第9、と第10シリーズが置いてある。おもわず手がのびた。これを見始めてから、英文日記がかけなくなった。

 「ER」は緊急医療に従事する医師や看護婦たちを描くアメリカの人気テレビドラマである。第8シリーズでは、ベントンとグリーンがついにカウンティを去ることになった。とくにグリーンの最後がすばらしい。妻コーデイと先妻の娘レイチェルの確執、そして脳腫瘍の再発などのトラブルに次々見舞われながら、彼は最後まで誠実に生きた。とくに英雄でもないし、ルックスがいいわけでもない。人間としてのもろさや不器用さももっているが、それだけに彼の生き方には共感を覚えた。

 グリーンが抜け、第1シーズン以来のレギュラーはカーターのみになった。「ER」はこれで魅力半減かと思われたが、そうでもなかった。カーターががんばっているし、アビー、ルカ、ルイスも、それぞれの人生の葛藤をかかえながら、ときにはくじけそうになりながらも、おのおのの人生を精一杯生きている。その人生模様の奥深さに瞠目した。「ER」は現代のアメリカ社会そのものを映し出している。この骨太の社会派ドラマに、すっかりはまってしまった。

(今日の一首)

 ジャガイモの薄紫の花が好き
 地味な花だがなにやらゆかしい


橋本裕 |MAILHomePage

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