橋本裕の日記
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体調がすぐれないと、考え方も自然と悲観的になる。そこで、今日の日記には何か楽しいことを書いてみようと思った。浮かんだのは、7月22日から予定しているセブへの3週間の語学留学である。あと二ヶ月あまりすればセブへ飛び立てる。そう考えて、心を浮き立たせることにした。
3月末から書き始めた英語日記もかなりの分量になった。これをセブに持って行って、マンツーマンの先生に批評してもらうことにしている。英語日記という敲き台があれば、そこから議論が深まり、私の英語世界も深まっていくのではないか。
もっとも、セブに滞在する3週間のために、私は二十数万円を出費しなければならない。これは私の年間のお小遣いの半分である。年間20日しかない貴重な年休の大半もこれでなくなる。
学校のあまりおいしくない食事を3度食べ、午前中も午後も英語の授業がある。風呂につかることもできず、洗濯もじぶんでしなければならない。3週間も不自由な生活が続くせいで、体重もかなり目減りする。にもかかわらず、セブのことを考えると、心が浮き立つ。
セブへ行けば、日本から仕事は追いかけてこない。携帯電話に24時間縛られた不如意な生活からも、しばらくはおさらばである。休日には泊りがけで、セブの海岸のリゾートに行き、白い砂と青い空の下で、Tシャツと短パンで、風に吹かれながら自分を思い切り解放することができる。この自由な感覚は素晴らしい。
こう書いてきて、どうしてセブが魅力的なのか分かってきた。つまり、そこには精神の自由がある。学校のことも、生徒のことも、家族のことからも開放されて、まったく一人でいられる。この天涯孤独の感覚がたまらないわけだ。これは裏返せば、日本での私がいかに精神的に抑圧され、不自由を余儀なくされているかということだろう。
(今日の一首)
父の日はアロハがほしいと妻に言う セブの海にはアロハが似合う
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