橋本裕の日記
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2006年05月11日(木) Be Kind First.

 最近は5時に起きて、まずこの日記を書き、6時ころから散歩に出る。散歩から帰り、7時ごろに「ごはんですよ」と妻の声がかかって朝食。もっとも朝食のメニューに御飯はなくて、トーストとコーヒー、ゆで卵、サラダなどである。

 日記が6時までに書けないと、散歩は朝食後になる。そうすると7時を過ぎているから、散歩の途中でちらほらと人に出会い、「おはようございます」と声を掛けられることが多くなる。こちらも「おはようございます」と声を掛ける。昨日の場合だと、朝の挨拶を交わしたのはおよそ8人ほどだった。

 その内訳は、こちらから先に声を掛けたのが3人、向こうから先に掛けてきたのが3人、同時に掛け合ったのが2人である。こんな数字を覚えているのは、散歩をしながら、「Be Kind First」という言葉を思い出したからだ。

 昨日は散歩をしてすぐに、登校途中の二人の女子中学生とすれちがった。そのうちの一人が、「おはようございます」と大きな声で挨拶してくれた。私も「おはよう」と返し、もう一人の子も「おはようございます」と返してくれた。なんでもないことだが、これでとてもさわやかな気分になった。

 小学生や中学生とすれ違うと、二人に一人くらいは、このように声をかけてくれる。これはとてもありがたい。子供たちの朝の挨拶はまさに清涼剤である。ほんとうはこちらから先に「おはよう」と声をかけてやるべきなのだろうが、私の場合は、どうも後手になってしまう。

 相手が子供でない場合でも、私の方が出遅れて、先に声を掛けられることが多い。昨日は「「Be Kind First」ということを思いだし、こちらから声をかけようと意識したが、それでも成績は5分5分だった。

 散歩をしていてわかったのだが、声を掛けやすい雰囲気の人と、そうでない人がいる。にこやかな表情ををしている人には、気軽に「おはようございます」と声が出るが、気むずかしそうに歩いてくる人には、こちらも声が出ない。

 昨日は、そうしたタイプの人にも二人ほど先に声を掛けてみた。意外なことに、そうした人も声をかけられると相好を崩し、にこやかに「おはようございます」と挨拶を返してくれた。思い切って声をかけてよかったと思った。

「挨」も「拶」も「押す」という意味だそうである。つまり、「相手の心に迫る」という意味だ。禅宗には「一挨一拶」という言葉がある。問答を交わして、お互いの悟りの深さを確かめ合うことだそうである。ここから「挨拶」という言葉が生まれたらしい。

 大切なのは、自ら先に心を開いて、相手に向かい合うことだろう。挨拶から「一期一会」の出会いがうまれる。また、ゆたかなコミュニケーションの世界が広がる。昨日はこのことを意識してやってみたが、これからもこの心がけを大切にしたいと思った。

(今朝は、5時に起きて、この日記を書き終えたのは5時45分である。まだ朝食までかなりあるので、これから散歩にでかけることにしよう。さいわい雨は上がっている)


橋本裕 |MAILHomePage

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