橋本裕の日記
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昨日は敦賀に桜を見に行った。この春、青春切符18切符を使った旅は、小浜、高山、福井についで4回目である。今日は私が参加しているML「no more war」のオフ会で長浜に行くから、これで5回すべてを使い切ることになる。
木曽川駅10時09の電車に乗ろうと家を出ようとしたら雨が降ってきた。黄砂混じりの雨だ。傘をさしながら駅まで20分ほど歩いた。毎日自転車で通勤している道である。考え事をしていたせか、駅の前を通りすぎて、自転車置き場にきていた。
昨日は日記に「よき習慣が大切だ」と書いたが、習慣にしたがっているとこうした間違いをすることもある。それにしても、このうかつさに自分ながらあきれた。急いで駅に引き返したので、電車に間に合った。
岐阜、米原、長浜で乗り換えて、敦賀に着いたのは12時23分だった。さいわい雨はあがっていた。傘を杖代わりにして、駅前から気比神宮の方にのんびり歩いた。土曜日だというのに街は閑散としている。
腹が空いていたので、まずは神宮の近くのヨーロッパ軒に入って、好物のカツ丼を食べた。これが780円である。腹ごしらえが終わり、一息ついたところで、桜並木の道を海の方に歩いた。桜は見頃で美しかった。海まで、桜並木が続いている。
ふるさとの海まで続く桜かな 裕
敦賀の海は少し荒れていた。海を眺め、運河にそって咲いている桜や、そこに繋がれている漁船を眺めながら裏通りの道をまたしばらく歩いた。そうするといろいろな思い出が浮かんできた。
小学校の頃、私たち一家は小浜に住んでいた。その頃、父の同僚の結婚式が敦賀であった。それが敦賀との最初の出会いだった。それから、教員になった年に、敦賀でお見合いをした。相手は敦賀の小学校の先生だった。もう27年前の思い出である。結婚してからは家族で海水浴に来たこともある。
とくに私が好きなのは気比神宮で、境内の庭にくると気持が落ち着く。池に近づくと、大きな鯉が何匹も集まってきた。芭蕉の像や句碑のある境内を散歩し、いつか妻と二人で眺めた桜の下で、しばらく時間を潰した。
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