橋本裕の日記
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| 2005年10月26日(水) |
ゲイが多いフイリピン |
8人クラスで、週末の報告をしたとき、韓国人のボブが「マッサージ」に行って、とんどもない目にあった話をした。マッサージをしてくれたのはフイリピン人の中年の男性で、その男性があろうことかボブのトランクスまで脱がせて、あらぬところをマッサージされてしまったという。
私たちは半分笑いながら、ボブに同情した。レベッカによればそういうときには「I don't need any special service .」と言えばよいそうである。こうしたことが、フイリピンではたまにあるようだ。この話を日本人学生のシロウにすると、「フイリピンはゲイが多いのではないか」という。
実はシロウのマンツーマン・ティーチャーもゲイなのだという。最初はてっきり女性だと思っていたが、「恋人はいるのか」とかいろいろ聞いてくるのでおかしいと思って、よく観察するとどうやら男だった。彼に気があるようで困っているという。
「それはたいへんだ。学校に言って、先生をかえてもらえばよい」と私がいうと、「それはできそうもない」という。彼はとてもやさしく、熱心に英語を教えてくれる。ゲイだという理由だけで先生を替えることはできないし、だいいち、そんなことをしたら彼が傷つくだろう。そんなことはできない、ということだった。
他にも見かけは男性だが、ゲイっぽいフイリピン男性の教師がいるらしい。日本だったら苦情が出て解雇されるかも知れないが、こうしてゲイを許容するのも文化のちがいだろうか。私は彼の話をききながら自分の狭量さを少し反省した。
ボブの話を聞いていたのでマッサージに行くのが心配だったが、ディプロマットホテルから歩いて10分のところに、「ZEN」という少し料金が高いが安全なマッサージがあるということを日本人女性のよしみさんから聞いた。
高いと言っても1時間10分のコースで250ペソ(500円)である。若いフイリピン女性に個室に案内され、トランクスと浴衣に着替えてベッドの上に寝ると、その女性がオイルを塗りながら全身をマッサージしてくれた。彼女になら特別サービスをうけてもよいと思ったが、もちそんそんないかがわしいサービスがあるわけはない。
部屋は少し薄暗く、適度な冷房が利いている。さらに嬉しかったことは、バックグラウンドミュージックが、世界で一番美しいといわれる「サラ」だった。フイリピンで彼女の天使のような歌声をきこうとは思わなかった。オリエンタルな魅力をたたえたサラの癒しに満ちた歌声を聴きながらのマッサージは最高だった。これで一気にリラックスできた。
ZENには毎日でも通いたかったが、とうとうこれが最初で最後になってしまった。連日飲み会や会合があり、授業の予習などに追われて、足を向けるゆとりがなかったのだ。来年、セブに行ったら、またZENでマッサージをしてもらおうと思っている。BGMはサラの歌声であってほしい。
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