橋本裕の日記
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2002年06月05日(水) 日本の教育の問題点(2)

私「学力崩壊がどこから起こってきたかということを、もうすこし考えてみたいと思います。皆さんはゆとりの教育が原因だという見方が強いようですが、他にご意見はありませんか」

A「社会的な要因も大きいと思います。1980年代のバブルの頃から、日本社会がおおきく変質したのではないでしょうか。まじめにこつこつ働くよりも、楽をしてスマートに儲けることが上等の生き方だというような安易な風潮がはびこりはじめました。社会のモラルが崩壊したことと学生の学力崩壊は無縁でないような気がします」

D「たしかにそうですね。教室の生徒の様子を見ていても、ほんとうに自己本位な行動が目に付くようになった。漫画や携帯が机の上に置かれたままになっている。ジュースを飲んだり、おしゃべりをしたり、ひどいものです。少し前は居眠りをしている生徒を叱っていましたが、今はそれどころではない。居眠りをしていてくれた方がありがたい生徒が何人かいます」

B「それはひどいですね。先生は注意しないのですか」

D「注意をすると、父兄から抗議の電話がかかってきます。以前、漫画を読むなと注意したら、母親から電話があって、<叱らないで下さい。学校にいかなくなったら困りますから>というんです。学校を託児所とまちがえている」

B「ほんとうに困りますね。以前、学校の校則が厳しすぎるという批判を受けました。あるいは詰め込み主義はいけないと言われました。私は漠然と生徒達に同情していたのですが、どうやら今はそんな状況ではないようですね。これでは学力崩壊が起こってあたりまえじゃないでしょうか」

私「社会のモラルの崩壊と学校の教育の荒廃、学力崩壊などは、どこか深いところでつながっているのかもしれませんね。他にご意見があれば、この際、何でも言って下さい」

<今日の一句> 紫陽花に 何やら淋し 人のかげ  裕 


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