橋本裕の日記
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| 2001年12月20日(木) |
よりよきものを求めて |
昨日は「英語」の話をしたので、今日は「数学」の話をしよう。「correct と good」の問題が起こってくるのは、数学においても同じである。ある問題について解答を書かせた場合、その答えは○か×の二つだけではない。
「correct か uncorrect か」という基準に立てばそうだが、GOODという観点に立てば、そこには無数の段階が考えられる。そして数学的思考の豊かさや楽しさも、そうした多様な解答、よりGOODな解答を模索するなかにある。
日常的に数学を使っているのは、コンピュータのプログラマーだろうが、彼らが骨身を削るのもGOODなプログラムを書くためである。数学者もおなじくよりエレガントな解答を求めて、あれこれと考えをめぐらす。
ただ単に答えを出すことがではなく、その求め方が大切なのである。受験数学では答えが○か×かしか問題にしない。だから、もしよりエレガントな解答を書こうと試験中に努力をしても、決して成績の面で報われることはない。ただひたすら型にはまった手順に従って、制限時間内にcorrectな解答を書くことが要求されるのである。
こうしたシステムの中に何年も暮らしていると、数学がただ○×だけの殺伐とした世界のように思われてくる。そして、ただ結果だけ合っていればことたれりという習性が身について、しだいによりよきものを求める努力をしなくなる。
努力をしなくなるのは生徒ばかりではない。教師も又そうした安易な「○×思考」のなかに安住し、GOODを求める努力を怠りがちになる。しかし、数学に限らず、人生において大切なのは、GOODを求める続けることではないだろうか。「correct」ばかりで「GOOD」のない世界はつまらない。
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