罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
| 2002年07月03日(水) |
Be not nobody 缶太郎 |
ヴァネッサ・カールトンっていう、ピアノ弾くシンガーソングライター。 最近出てきたばっかりだけど、この人の歌すっごく好きになった! しかし、生まれた日が十日と違わない。 …同い年でもこんなに凄い人、居るんだなー…。
『Be not nobody』 …ってのがこの人の最近出した1stアルバムの題名。 『誰でもない存在になるな』そんな意味だろうか。
これは、世界で唯一の存在になるなって言ってる訳じゃない。 寧ろ逆の事を言いたいんだろう。 誰かと同じような存在になろうとするなって意味なんだろう。 何か同じような事の出来る人間が二人居ればその事が出来る価値は半減する。 その事が出来る事では人間を一人特定する事は出来なくなる。 それが出来る、それしかなければ彼は『誰でもない』。 相手にしてみれば『誰でもいい』になってしまう。 そういう存在になる事を甘受するな、と言いたいのだと思う。
少なくとも僕は『誰でもない』や『誰でもいい』になるつもりは無い。 『キミじゃなきゃイヤ』になれるまで、認められるまで気張る。
さてこのCDとヴァネッサ・カールトン。 一押しです。 鬼束ちひろが好きで洋楽もイケるクチなら、結構気に入るのではないかと。
ただし。
このCD、歌詞を理解しながら聞くと 凄く落ちる。 特にビタースィートな恋愛をした人間には フラッシュバックが。
お試しのつもりならシングルが売ってる時もあるので、そっちがお勧め。 『サウザンド マイルス』と『オーディナリー デイ(米国で近日発売予定)』、 どっちも明るめでいい感じ。
感じとしては洋楽版鬼束、でもあんなに叫ばない。ソフト鬼束?
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