罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
僕のリアクションは激しい。 ちょっと触れられただけで針でも刺されたような反応をする。 …という訳じゃないけど。
僕は、他人から求められない限り動かない。 …いや、動けない。 反面、求められれば必要以上のリアクションをする。 求められても、嫌な人間なら全くの無反応になる。 で、そのまま琥珀にタッチ(駄目じゃん)。
返信はしても、自分から送信はまずしない。 誘われない限り、一人で何処でも何でもやってしまう。 誘われるのは大好きだし返信するのも大好きだし。 なのに、自分から動けない。 ただのほほーんと適当な行動で時間を潰す。 衝動的で無意味にすら近い行動で、そこに大した感情は無い。
他人在っての自分なんだな、って時々思う。 他人がいて、そこそこ居心地良くて、命令されて、こなして。 そんな生活は嫌だって思ってるのに、それ以外の生き方が…。 …生き方が…、在る筈なのだけど、思い出せない。
『自分の意見はどーしたのっ!』 って、最近よく怒られる。 いつも、『ん、なんでもいいよー』とか『キミの好きなのにしなよ』とか、 そんな事ばっかり言ってるから。 そう言われてしまうと、無難なリアクションを選んでる。 決して、僕一人の時に在る選択肢をそこに出さない。
嫌でも、機械仕掛けのお人形。 そんな自分を自覚せざるを得ない。
嗚呼、僕のしたい事はなんだったろう。 僕の本当に大好きなモノはなんだったろう。 思い出せない、思いつかない。 考えてはダメ、考えなくちゃダメ。 僕はお人形なんかじゃない!
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