罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
集中と熱中に違いは在るんだろうか。 在るんだろうなー。 気付いてないだけで。
基本的に僕はいつでも注意散漫。 集中など滅多にしない。 マッサージの時気に入ったお客様にはかなり集中するけど。 自分の行動に最小限の注意を払って、廻り全体をいつも見てる。 そうしないと次何の仕事をするのが最も効率的か判らないから。 ほら、注意散漫も良いとこあるぢゃない。
逆に、僕が完全に集中などしようものなら廻りは一切感じられない。 雑音も痛みも疲れも状況も知った事じゃない。 其処に在るのは施術対象(の必要な部分)と自分(の仕事してる部分)だけ。 耳掃除なんかやってると特にそう。
在るのは耳掻きを通して手に伝わってくる外耳の感触と、 補助的な視覚情報、添え手の力加減。そんなもん。 大体眼だってたいして見えてる訳じゃないから眼瞑ってた方が感覚が良い。 気付かない内に眼閉じててそれに気付かない事もよく在る。 そっちのが楽だし。
手に伝わる感触が、頭の中に映像を結ばせる。 耳の中、耳垢の大きさ、湿り具合、どうしたら剥がして外に持って来れるか。 その為の耳掻きの動き、耳を広げる手の力加減。 どこなら強く掻いてもいいか、どこは刺激に弱いか。 どの位の刺激が心地良いか。
…と、こういう風に熱中してると時間も忘れちゃうのな。 いやだって楽しいんだもん、耳掻き。奥深いわ。 ¥500取れる技術から、さらにチップを貰えるまで昇華させねば! …とか変に燃えてたりするこの頃。 集中するモノと加減が違うとよく言われるけどねぇ。 でもここまで集中してると練習の回数は少なくて済むし。
それに、集中してる時、僕はなんか楽しい…とも違うけど、良い気分。 常時在るイヤな事や辛い事、全部無い世界へ飛んでいける。 そこでやる事は決まってる、悩む必要性は技術向上くらい? いい現実逃避だよね。
|