罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
今日は支店勤務。 相変わらずここは働き辛い。 空気が重い。 暗い感情に引き摺られるのを拒むなら、 どうしても感情を消さなきゃならない。 琥珀とミーシャが動かなきゃならなくなる。 確かに僕が(身体は別にしても)動かなくていいのは楽だけど、 彼らに身体を預けるのは正直、嫌だ。
どんなに嫌な感情をぶつけられても、 どんなに感情で行動したくなっても、 彼らは平然と冷静に振舞う。 決して僕らが損しないように。 相手が得するか損するかは状況にしか左右されない。 ただ、言葉通りの命令をこなそうとするだけ。 例え命令が間違っていたとしても。 それが機械のように感じる。 うすぼんやりと、頭の奥で見せ付けられる。
実家に帰ろうか、とふと思った。 実家なら、フェイが男とっかえひっかえする事は出来ない(ど田舎)。 何より、機械のような自分を見せられないで済むかもしれない。 あとは、僕次第。 今まで、実家では殆どミーシャが出てた。 しかし、僕のままで実家の生活が堪えられるか。 …堪えられないから黒は出てったのかなぁ、と思う。
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