罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
今、好きな人がいる。 最初、向こうから好きって言ってくれたのだけど。 殆ど会えない。 電話もあまり繋がらない。 メールは着いてるのか着いてないのかよく判らん。 がぁ、中途半端。 とりあえず来週の水曜日には会えるから、しっかり話をしなければ。
だいたい、僕は(僕らは)いつも中途半端だったりする。 女では無い、だけど男としてはおかしい。 機械のようだと言われる、しかし機械のハズは無い(と思う)。 常識が無いと言われる、常識の無い人間に。 若く居たいと思う、しかし言動は老人の様(だからか)。 さっさと死にたいとか思う。…でもどこか生きて居たい、とも思う。 ヒトなど全くアテにしない。でも信じられる人間が欲しい。
よく、『不思議なヒト』と言われる。 あまり見たことのあるタイプの人間では無い、と。 多分それは、僕が(僕らが)『組織に属する事を嫌うから』だろう。
基本的に、僕は納得出来ない限り従いたく無い。 そして、僕を納得させるだけの能力を持った人間が意外と少ない。 こんな、大学にも通わなかった馬鹿すら、納得させられない。 馬鹿でも判るような矛盾や不完全を認めない。 そんな人間ばかりなので、基本的に徒党を組みません。 属している様に見えて、それは単なる『気まぐれ』だったり。 納得出来る人間や気に入ったヒトの為なら積極的に行動するけど。
そうなると、その人間のカラーってモノがよく見えなくなるみたい。 そのヒトの色ってのは、周りの人間に左右され易いもんだと思ってるから。 どんな色の人間に感化されたか、どんな人間に属しているか。 『朱に交われば紅くなる』って言うでしょ?
だから、僕達は『黒』なんだなぁ、って思う。 黒。 光を失った時に現れるもの。 全ての色を含むもの。 他の色に決して侵されないもの。
僕は、嫌いな人間の色に染まりたくない。 だから、あなたたちの色に触れても僕の色は変えられない。 でも、大好きなヒト達の色は。 この黒の中に、見つからない様に隠してある。 だって恥ずかしいから。 時々、眩しいヒトに逢うと少しその色が見えてしまって、 尚更混乱させていたり、ね。
でも組織に属する事無しには生きていけないんだよね。 人間が一人で生きていく事はとても困難な事だから。 だから不必要な属性は付けない位のささやかな反抗を。 『なんで巨人ばっか応援せにゃならんのさ』 『オリンピックで何故日本しか応援しない?』 『邦人でないと大したニュースにならんのだねぇ』 『男だから、女だから。って、いらないお節介だね』 『一般的って、どこからどこまでか説明してください。 全国の小学生の90%が理解&納得出来るとあなたが信じる程度に』 『私は〜(所属団体名)だから。っての、理由としては乏しいんじゃない? アンタっていう人間の意志は其処に介在しない、只の傀儡?』 こんな事を日常的にほざいてます。嗚呼生意気。 でも、『日本人だから』とか『男として』とか『女として』って言う科白。 それ以前に僕(僕ら)は僕(僕ら)です。 勝手なカテゴリに分類して決め付けをしないように。
…でも血液型をつい信じそうになる僕。 僕も所詮不完全で矛盾のある存在なのだな、なんて。 今日の日記、長い…。 僕以外で読んでるヒト、お疲れ様&有難う御座います&申し訳在りません。 それではまた次号。
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