罅割れた翡翠の映す影
目次|過去は過去|過去なのに未来
ん、まぁやりすぎた・・・かな。あは。 いや、死なないとも思ってなかったけど。 まぢで毒物仕入れて来れるとも思ってなかったの。 案外死ねる方法ってそこらに転がってるみたい。 ・・・安楽に確実に死ねる方法ってのは首吊りぐらいしか知らないけど。 お漏らしすんのはヤなのよね。だからそれはしなかったけど。口開くし。 しっかし、この身体異常にしぶといわね。 ヒーシャのヤツから聞いてはいたけど、まさか致死量の三倍で死なないとはね。 ・・・鍛えなきゃーよかったのよっ! まー、変に薬物耐性ついてるとこは昔からあったみたいだけどね。 多分、昔病弱だった時に薬飲みまくった影響かもしれないわ。 気持ち悪くはなるのにねぇ・・・。 だいたい、首吊っても死ななかったってのも眉唾だと思ってたんだけど、 あながちそうでもないかもね。 閻魔様にも死神にも嫌われてるんだわ♪
まだ、私達のこと、このココロは必要としてくれているみたい。 でも、存在する理由は変わりつつある様に思う。 この間は、私より、危険な人格が出来てしまいそうな事になるところだった。 私は、自分の犠牲を以ってでも自分の意味を生かそうと思っている。 ミーシャは死ぬにしろ生きるにしろ、後の事を考えるだろう。 ヒーシャは何があっても生き延びようとするだろう。 缶太は・・・わからない。翡翠も彼の一部だから、わからない。 でも、彼らは生を楽しんでいる。死にたいとは思わないだろう。 この間、少しだけ見えたのは、虚ろだった。 虚無、ともいうものかもしれない。 いずれにしろ、彼は意味というモノを否定する。存在というもの全てを。 今は、見えない。でも、彼がもし表に出てきたなら、その時は・・・? 彼は、ヒトが誰しも持つタナトスの欲望とも似ている。 ただ、彼はその死を誰にも平等に与えるだろう、というコト。 ココロは、見えかなった。ただ、昏く、平坦でフラットな闇。 彼の望むのはそんな世界を具現化することなのかもね・・・。
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