J (2.結婚)
10. 義母 (2)
確かに私は愚かでした。
義母に問い詰められて批判的に当たられても仕方ありません。
私がもう少しの配慮をすれば、 こんなことにはならなかったかも知れないのですから。
義母は私を問い詰める、事の次第を知るために。
「それで、どこで何をしたの?」 「、、、ええと、まず、結婚式の翌日、ゆっくりしてから車で伊豆に向かいました。」 「まあ、翌日!、あんなに遅くまで友美を引っ張りまわしたのに!、」 「ですが、それは、予定していたことです、お義母さんもご承知のことで、」
義母は睨むような眼差しを私に向けました。
「、、、それで?」 「それで、途中で軽食を食べて3時過ぎに錦ヶ浦に着きました、」 「まあ、錦ヶ浦!、、、あんな危ない所に、、、!階段を上ったり下りたり、 妊娠している友美には無謀じゃないですか、純一さん、」 「え、ええ、ですが、、、」
私なりに気遣いながら歩いたんです、(参照こちら) 、、、その言葉は言えませんでした、 義母は私の言葉を遮るように言葉をつなげたものですから。
「いえ、無謀です、純一さんは男だから女の辛さが分からないのです。 友美はおとなしい子だから、たぶんその時も辛かったのです。 それを、あなたは分からなかったのです。、、、」 「、、、は、はい、すみません。」 「それで?」 「それでとは?」 「その後どうしたのですか?」 「えっと、ホテルに行きました。」 「ホテル、、、」
義母は私の顔を伺いました。 その目はイヤラシイ目をしていました。
く、そうだよ! セックスしたよ!
私はそう吐き捨ててその場から立ち去りたくなりました。
が、そうはできません。
じっと、次の言葉を待つ私でした、、、。
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