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ノート

 高校時代、ノートの貸し借りは普通のことだった。ウチが請けていた日本しは、先生がプリントを配ってそれの穴埋めをするようなものだったんだけど、先生がその穴のことを黒板に書かない。どちらかというと、歴史全体の流れを先生が話す中で
「この□には、アレが入るのかぁ」
を判断するような授業だった…んだと思う。だから、一瞬でも寝ると白いままの□が大量に残った。1回、半分に折ったプリントの下側にまでペンのインクが染みるくらい熟睡をしていた時は、本当の本当に空白なかりでどうしようかと思った。隣にいた仲のいい友達に
「ねぇ、ここ何?」
って聞いたときに
「ごめん、わたしも寝てた☆」
と言われたときの淋しさといったらもう…。

 というわけで、今、そのノート貸し借りの真っ只中にいる妹。
「ルーズリーフなんだけどさぁ、どれを貸してるのか、
 どれをなくしたのか、どこが抜けてるのかわかんない。
 …どうしよう?」
とか言ってる。…このウチでさえ、ルーズリーフに通し番号を付けていたのに!
「ウチの英語のNo.36やいかに?!」
ってメールを回していた時代もあるのに!

 …がんばれ妹。キミにはルーズリーフより、ノートのほうがいいんじゃないか?
2006年05月02日(火)

にっき / ますみ
エンピツユニオン