[ 暗黒の大王 ] 2013年10月30日(水)
貴女は──かの畏るべき巨大な怪物、
今なお人知れず深い海に潜む物共を
ご覧になった事があるでしょうか
(今年は少し違うな‥‥)。
ある筈はない。
太古よりあまたたびその脅威を語られながら
ただ伝説としてのみ存在した異形の生物の姿など。
それは常に海に生き海と共に有る一握りの者のみが
垣間みる事のできる──
な──なんという事だ。
旧き航海史や博物誌、多くの物語に記され
幼き私の憧れとなった大王が。
暗黒の淵より忍び寄りひらめく触手、
人工の光を浴び全身から放つ金属光沢、
巨大海洋生物ダイオウイカ──
よもやその生ける姿がこの目で見られる日が来ようとは。
年も開けて間もない1月13日放映の
NHKスペシャル『深海の超巨大イカ』、
これまで生きて動く姿をほとんど目にする事が出来なかった
謎多きダイオウイカを見事に映像に捕らえ、大評判となりました。
漆黒の海を背景に、生物最大と言われる目玉が
「あれも喰えるのかな?」とでも言いたげに
小さな硝子玉のような潜航艇の中の人物
(ミスカ‥‥じゃなかった、国立博物館の窪寺博士)にむけられます。
‥‥喰われても博士は本望でしょう。
と、いう訳で2013年度モンスター大賞は
ついにヴェールを脱いだ伝説の怪物・ダイオウイカです!
(ナルシア)
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