ちょっと前のTVを見ていたら、父の日にかこつけて 「お父さんの権威が落ちた」ことを話題にしていた。 何十年も繰り返し使われてるネタだけど、 年中行事のように変わりばえしない企画が苦手な人にとってはつらいだろうな (私は苦手です)。 「権威が落ちたのは三億円事件のせい」 ああはいはい、三億円のせいでボーナスが銀行振込になったのね。 このネタも二十年前と変わらないなあ。既に日本史の一部だからか。 会社の規模にもよるだろうけど、ボーナスだけは現金手渡しを続けてたところも 多いんじゃないかしら。それこそ社員に対する権威を大切にして。 「会社→社員」すなわち「お父さん→家族」て図式なのかあ。 (そういえば夏のボーナスってお中元・夏のレジャー合わせだと思ってたけど 父の日も意識してるんだろうか?)
いずれにしても、TVや雑誌や広告を見ていて、 ボーナス中心に世界が回ってるような今の時期はいつもピンとこない。 売る立場の人にとっては大事な勝負どきなんだろうから仕方ないけど。 ボーナス出ない職業の人っていっぱいいると思うのに、 この時期ばかりは蚊帳の外なのだろうか?(痒くなってきた)。 親の仕事にボーナスはなかったし、自分もボーナス貰う仕事についた年数は短いので、 かつては「クレジットはボーナス払いで」とか「ボーナスはぜひ当行の定期預金へ」 なんて言葉を聞くとうんざりして、この時期にはなるべく 銀行の窓口時間には行かないようにしていた(向こうも私みたいなのに用はないわけだし)。 景気が悪くなってから、昔ほど派手なボーナス商戦が目の前で展開されてないのだけが 気分がいい。 いや、もちろん景気はいいに越したことはないんだけど。 銀行は、今ぐらい静かで落ちついてる(笑)方がいいなあ。
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