日々の泡

2001年03月31日(土) 彼岸過ぎの雪は

東京では珍しくないというものの、今日は熱心に降りましたね。
近所の桜はまだ5分咲き程度だったのでキュッとすぼまった感がありますが
(まさに花冷え)、開き切っていた花はさぞ寒かったことでしょう。
一昨日あたりから春休みを狙ったかのような寒波で、
しまいこんだ手袋を思って手を袖のなかにちぢこめたり、
一旦はずしたコートの裏地をまたつけたりしたものです。

ずいぶん前に読んだのでうろ覚えですが、
作家の山本昌代がシンプルな貧乏生活の報告をしていたエッセイで、
「冬の初めに安い綿入れのジャンパーを買う。
それでひと冬過ごして、春が近づくと、だんだん暖かくなっていく気候を見ながら
少しずつ綿を抜いて薄くしていく。
気温が上がってはまた冬に戻ったりするから、
読みを誤って早くに薄くしすぎてしまったときは、
その失敗を身をもって(寒さという形で)感じられる」
といったようなことを書いていたと思います。
ある意味とても高踏的な愉しみかもしれません。

とうとう更新しないまま3月が終わってしまいました。
書かずにはいられない、というものを書く場所ではないので
余裕がないと自ずとほったらかしになってしまうようです。
あ、掲示板もだいぶ前から壊れています。
レンタル元へもつながらないし、直る(直す)見通しもないので
とりあえずリンクを切っておきました。あまり使うこともないので。
精力的に更新できるようになったら(…)また考えたいと思います。


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蟻塔

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