Christmas Seed
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先日、忘年会の席で、ほとんど初めて お話しした少し年上の女性に、 ガス灯の話をしました。
すると思いがけなく、 「ガス灯といえばナルニアですよね」という言葉が 彼女から出て、 「そうそう。雪が積もった森の空き地に、 一本の街灯がぽつんと立っていて…」と 本題からそれて、ナルニアの 話になりました。
『ライオンと魔女』で 最初に私たちが知ったナルニアの景色。
白い魔女によって冬に閉ざされていた当時、 ナルニア国では、冬とはいえ、サンタもクリスマスも ありえなかったのです。
フォーンのタムナスさんと人間の女の子ルーシィが 出会った、森のなかの街灯がともる場所は、 どうも私の回路では 「クリスマスツリーのある広場」につながって いるようです。
明治のはじめ、日本に入ってきた輸入ガス灯は ロンドン製だったそうですから、 ナルニアにかつてあったものと、 ひょっとしたら同じタイプだったのかも しれません。
映画の公開までもうしばらく。 春とともにナルニアがやってきます。 (マーズ)
『ライオンと魔女』(ナルニア国ものがたり1)著者:C・S・ルイス / 絵:ポーリン・ベインズ / 訳:瀬田貞二 / 出版社:岩波書店1966
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