Christmas Seed
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2001年12月09日(日) ☆正しい!?日本のクリスマス

以前わたしは、「あの方」のいない日本のクリスマスは
おかしい、というような浅い考えをしておりました。

しかし、ここにきて、その正しさが
わかりかけています(笑)。

キリスト教以前から、クリスマスは冬至の祭りとして
祝われていました。そこへ、正式な日の記述が残っていない
キリストの誕生日をもってきて、合体させたのが
キリスト教の「クリスマス」(キリストのミサという意味)なわけで、
その原型はあくまで、
長い閉ざされた冬がピークを迎え、太陽の出ている時間が
少しずつ長くなっていく日、冬至を祝う民間信仰だったわけです。

キリスト教以前からローマ時代のサトゥルナーリア祭りや北欧のユールなど、
冬至のお祭りが各地にありました。
英国では、1600年代には、議会から、
古い異教のなごりであるクリスマスを勝手に
キリスト教と結びつけて祝って騒ぐことあいならず、
というお触れまで出たとか。

それなら、
西洋風のクリスマスからキリスト教的な要素を
ほとんどすべて除いて受け入れた日本のクリスマスは、
正統的な冬至のお祭りの現代版といってもさしつかえないでしょう。

イタリアでは感謝祭は恋人と、クリスマスは家族と一緒に
過ごすものらしいですが、日本は感謝祭がないので、
お正月は家族と、クリスマスは恋人と、でも
案外理にかなっているのかもしれません。

クリスマスカードのやりとりは年賀状ですし、
プレゼントはお歳暮。
お餅はケーキを連想しませんか?
常緑樹のツリーにキラキラを飾る行事は、七夕の竹を連想します。
サンタさんは歳神さまの代理聖人?

冬至の日、ささやかにかぼちゃを食べたりゆず湯に入るだけでなく、
こうして盛大に国をあげてお祝いを行うのは、
歴史の偶然の結果とはいえ、まことに正しいのではないかと
考えてしまうこの頃です。
だから、本来は、クリスマスと正月を分けずに、
一連のつながりを持たせて、長い休暇を取るべきではないかと(脱兎)
(マーズ)


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