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2004年10月11日(月) 花々色々。
駅までの道に、桜の名所がある。
春になると大勢の花見客で賑わう。
もう本格的に秋になった今は、 桜の木々に葉があまり無く、 小さな芽がしっかりと春の準備をしている。
しかし昨日見たとき、 ほんの少し桜が咲いていた。 多分、フツウのソメイヨシノのはずだけど…。
最近、気温の変化が激しいせいか、 狂い咲きしてしまったのだろうか。 「かえりざき」とも言うそうだ。
ここ数日で、 毎年この時期に香る甘い匂いが強くなった。
今年も金木犀の季節が来た。
地元でも学校でも、ぴったりと時期を同じくして、 鮮やかなオレンジの花が一度に咲いた。
強烈な甘い香りを発し、 散った花は絨毯のように目を引く。
甘い味は苦手だけど、 1年の少しの間の甘い香りは大好き。
秋に生まれて、秋の名前を付けられて、わたしはうれしい。
これからは紅葉が色づいていくのが楽しみ。
私の誕生花は、「もみじ」だから。 花が咲く季節はたぶん秋ではないけど。
自然の、命の営みを、 死をきっかけに敏感に感じ取るようになった。
空に溶けたあの人は、 すぐそばにいるのかな?
なんて。
信じられないけど、 認めたくないけど、 どうしても納得いかないけど、
少しずつ、 受け止められるようになってきている。
還っていく。
空に溶ける。空に放たれる。
気持ちよさそう。 でも、果てしなさ過ぎて寂しい気もする。
私は広いところが好き。きれいな空は大好き。 今は、全然手の届かない場所。 だから好きなのかな。
命あるものが、感情を持って、他の命と関わりを持つ。
その意味は何だろう?
嬉しいこともあるけど、 どうしようもないほど悲しくて辛い出来事もある。
今回のことも、一歩違えば、起こらなくてすんだかもしれないのに。
私は生きていて、 嬉しいとか面倒臭いとか死にたいとか感情を持っていて、 食べたり寝たり、感情を抑えたりする。
桜が咲いているのを見て少し驚いたり、 金木犀が咲く季節をまた迎えて、 もう21歳か、またこの季節が巡ってきたのか、と 複雑な気持ちになったりしている。
人も花も、 地球が生きていくための1つのコマとして 生まれた存在に過ぎないんだろうけど。
どうなのかな。
…どう締めていいのかわかんないな。
とりあえず、私はよくわかんないけどここにいるし、 みんな、いるね。
12日21:12
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