" misty blue "
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2003年08月22日(金)
弟と、諦め。


2歳年下の弟が居る。
私の誕生日が来たら、5ヵ月半の間は3歳年下になる。



昔、弟を本当に憎んでいた。
わからずやで、
すぐ殴ってきて、
すぐ泣いて。


邪魔で、煩わしいと思っていた。
いなければいい、と。



「姉」であっても、年上であるように思っていなかっただろう。

じゃれていても、怒っていても、
「殴る」「叩く」という行為は、
わたしが相手をして仕返せば、弟は際限なく「仕返し」を続けてくる。


私は、腹が立っていようと、
延々と仕返ししあうなんて面倒なことは、御免だった。

私が仕返ししなければ、終わる。


だから、いつも私から終わらせていた。



「深入りするなんて、面倒だ。
負けたことになろうが、そんなことはどうだっていい。」



この考えは今でも、
自分本位で、冷めたの性格の根本を成しているように思う。


諦めてしまえる。
何事も。
関わりたくない。




弟とは、1年くらいの間、口も殆ど聞かない時期があった。
私が中1くらいの頃だったと思う。
両親はさぞかし困ったことだろう。

でも、私は本当に嫌っていた。



今は、普通に喋るし、彼の人格を認めている。
弟として可愛いと思っている。
家族の一員なわけだし、こう思えるようになってよかったと思う。


弟は、私と違って、チャレンジ精神が旺盛だ。
興味を持った習い事は一通りやっていたし、
高校に内緒でバイトもしたことがあった。
受験勉強と塾の生活を今、頑張っている。

私は、金のかかることは極力しないことにしている。
金のため、というのもあるが、
要は「他に影響を及ぼして生きること」に消極的なのだ。


『私なんか』が。



私なんかに似なくて、良かったね。




今日、弟の部屋のエアコンから、水が漏れて、
雨漏りみたいになっていた。
参考書の回答とかが濡れてた。

ふと、高校のときとかたまに、
鞄の中でお茶がこぼれて、
窓際に教科書とか鞄の中身を並べて乾かしている人が居たな、と思い出した。
その光景は、かなり滑稽で笑えた。

「おもしろーい。」

不幸を悦びながら、
とりあえず、バケツを持ってきてあげた。





大切な弟。

でも、どんなに好きな人でも、
人間なら誰でも、嫌い。

アレに関しては、
私は絶対に越えられない。耐えられない。


だから、恋人を作るなんてもってのほかで、
人に深入りすることがますます出来なくなっている。



ヒトである限り。
私は、ヒトに心を許すことは出来ない。
悲しいけど、諦めている。

私の心を守るために。



こんな姉を、許さないで。




23日23:55



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