- ■■■
2001年03月22日(木) 気付かれないように
はっきり言って、 私は美人でもないし大人っぽくもない。 スタイルがいいわけでもない。 そんなに目立つような活発でみんなに好かれるような女の子じゃない。 だから、化粧なんて割に合わない。 でも、少しだけ自分が変われる感覚がいいから。 バレると恥ずかしいから、ほんとに気付かれない程度にしてる。 まつげはビューラーだけ。マスカラさすがにね…
あんまり変わっちゃうと、 周りの目が変わっちゃうかもしれない。 男の子から、前と違った目で見られるのは気が引ける。 恋愛の対象としても友達としても。
話変わって。
今日も昨日と同じスケジュール。 部活は9時30分からだけど、私は一人で8時半から自主練。 昨日よりも調子よくて、いきなり的に当たったりして気分も上々。 でも、また昨日みたいに奴がはじめに来るのかと思うと気が沈む。
案の定、来た。
強張って、うまく弓がひけない。 体が緊張する。 これは恋愛感情からとかじゃない。 はっきり言ってわかんないんだけど。
「早く誰か他の人来てよぉぉ〜〜〜!!!(焦)」 な心境。
だんだんみんなが集まってきた。 三立。 最近がんばった成果か、上達が早いと思う。我ながら。 12キロの弓も引けるようになった。 まだ引ききれてないんだけどなぁ。飛距離がなぁ。
立では結局当たらなかった…。十二射残念。
競射で2年で0本なんて私だけじゃん。 そりゃ、3ヶ月サボってた奴が大会になんて出る資格ない。 出ようなんて思ってないけど、 別れてからは部活が一番楽しい。 だから、弓道をがんばりたい。それだけ。だけど。
明日の月例会、がんばる。 久しぶりだから、あとで袴着てみようかな。
**
どうしていいか分からなくなって、 とりあえずポケットに新500円玉を入れて、手ぶらで学校を出た。 なんとなくコンビニがある方へ向かった。 男友達二人とすれ違った。言葉も交わさなかった。
コンビニに入ったけど、すぐに出てきた。 もっと学校から離れようとして、坂を下って図書館の方へ行った。 誰にも言わずに出てきた。みんなは何をしてるかな。 少しは私がどこに行ったのか、くらい考えてくれたかな。
図書館の外のベンチに座った。
「私が此所に在る意味は? 心なんて余計なものがなければ。」 そんな事を考えていた…
あてのない気持ち。 こんなことしたって、何にもならないことくらいわかってる。 でも、じっとしてるよりましだ。 最近いろいろ聞いてくれる友達がたくさんできた。
それでも、心の底までは、話せない… この気持ちは、恋と呼んでいいものなのか。 相手の嫌なところを見たら、すぐに嫌いになれると思う。
図書館で少し立ち読みして、12時を越えたのを確認して学校に戻った。 緩くて長い坂を上っていった。
午前10時。 愛知県の公立高校一般入試の合格発表。 弟は私とは別の学校を受けたけど、 あの内申と意外なほどよかった当日点は、合格確実だった。 やっぱり合格。 一応おめでと。 ごめん、私今荒んでるから。
午後からは英語と数学の授業それぞれ90分。 自信を無くした。 私の学力はこんな程度。 1年間勉強…絵も描かなきゃいけない。 みんなと遊べなくなる。 みんなと離れたくないのに。 部活だってあと1ヶ月と少しで引退になる。 大好きな弓道部のみんなと交流が絶たれてしまう…
みんな大学行きたいんだね。本気で。 私とは違って、立派な志があるんだ。 それは、みんなといることよりもいいんだろう。 私に耐えられるかな。 これは自己実現から逃げてる甘えでしょうか。 私は友達に依存し過ぎですか?
精神的にぐらついてる今。 早くもとに戻って欲しい。 心の痞え。枷が外れるように。
|