編集の先輩、ォさんとハさんと西荻で飲み。非常に勉強になった。ォさんに「どうしたら売れる本が作れるのでしょう?」と聞く。「自分が実際に編集するなら分かるのだが、それを言葉にはできなくて、だから後輩のゲラには具体的な赤字を入れるしかない」とおっしゃっていた。
売れた本の装丁のエピソードも話してくれた。やっぱりというか当たり前のことというか、良いものが生まれる過程では色々と大変なことがあり、それでも「自分はこうしたい」という軸をもってそれを人に伝えることの積み重ねをしていくしかないのだな、と思う。
私の今の段階(もろもろ模索中)では、いい本を作るために一番大事なのは感性でもクリエイティビティでもなくて、まずは論理構成能力と経験ではないかと感じている。
ところで、ハさん結婚おめでとう!と言った後、ォさんに「結婚しないんですか?」と振ると「いやいや、一寸先は闇です」とのこと。なんだか笑えた。それまで大変頼もしい仕事論を展開していた尊敬すべき先輩が、プライベートになると情けないというかなんというか。
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