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2007年02月12日(月) 江戸東京たてもの園

酷い頭痛と鼻水とで、目が開けられないまま日曜は過ぎた。夜9時を回ったころ、ようやく自然に起きあがる気力が芽生える。レンジでご飯をチンして、インスタント味噌汁と一緒に食べる。うるるんを見る。社会復帰できそうな気がしてきた。

月曜は掃除と洗濯をして、お昼過ぎに江戸東京たてもの園(http://www.tatemonoen.jp/)へ。西武新宿線の「花小金井」駅から徒歩15分。小金井公園のなかにある。

園内には大きく分けて3種類のたてものがある。山の手にあったたてもの(富豪の個人邸)、多摩地域にあったたてもの(農家)、下町にあったたてもの(商店や長屋)だ。

よく考えてあるなあと思ったのは、個人商店から個人邸、交番、銭湯に至るまで、同時代のたてものが一度に(しかも400円で)見られる点。そしてもともと違う場所にあったそれぞれのたてものが「ゾーン」に分けて移築してあるため、ひとつの「街」にいる錯覚におちいらせてくれることだ。たとえば下町の荒物屋さんのとなりに花屋さん、そのとなりに文房具屋さん……といった具合に。

古い家を見るたびに、そしてそれらが徐々に姿を消していく事実に向き合うたびに、今の暮らしは昔に比べてどこが豊かになったのだろうと考えてしまう。……こうした問いかけ自体陳腐極まりないことは分かっていながら、本当に、個人的な、基本的な問いとして、思う。帰り道の「郊外」に連なる、おかしな洋風の一軒家(小金井市の一軒家なんて、きっと買ったら高い)を見ながら。

友人に聞いたら「エアコンとか、サッシとか、そりゃあ色々違うんじゃない?」という答えが返ってきた。確かに。エアコンのない家で暮らすのは辛い。

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私は下町の雰囲気が好きなので、シャッターを切る場所に偏りが出てしまった。主観に溢れた写真集です。↓



こんな感じで混んでいた。子どもがいっぱいいた。ディズニーランドよりもいい遊び場だと思う。




阿佐ヶ谷住宅(先月の日記参照→)を設計したまえかわくにお先生のおうち。「山の手」のエリアにあります。




長屋。こうやって並べて建ててくれると、下町に迷いこんだ気分になれる。




千と千尋のアイデアの素となったといわれる「子宝湯」(銭湯)。「贅をつくした造り」ってパンフにあったから、昔の銭湯が全部こんなに豪華だったってわけじゃないみたい。




荒物屋さん。庶民が使う器ややかんやほうきが売っていた。今若い人のライフスタイル雑誌でほうきを自慢している人がいるのをおばあちゃんが知ったら、きっと驚く。




同上。カゴてんこもり。乙女のハートをわしづかみよね。




お醤油屋さん。お酒もおみそも売っていました。




文房具屋さん。こういうお店屋さんがなくなることに、一体どんなメリットがあるのか。悪いことしかない気がする。




小金井公園に咲いていた菜の花。春はもうすぐだ。がんばろう(寒がりなあたいへ)。



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