約、半年ぶりにあなたに会えた。
あなたの職場の、忘年会のあとに、合流した。
去年のことを思い出して、あれからもう1年たったんだなぁと思う。
あなたの仕事が忙しくて、なかなか会えなくて、半年がたった。 その間に、あなたの、冷めた心を感じたりして、寂しい気持ちになったりしたけど。。
月に1〜2回程度、元気?と私からかける電話。 ほんの、2〜3分程度の。 そのたびにあなたは、忙しくてね〜と気のない返事をする。
あんなに熱かったのに、あんなに、冷めることはないと、断言していたのに。 マンネリは訪れるのだろうかと、ため息をついていた。 熱愛は1年が限界だったのだろうかと。 愛情も、忙しさの前では、力を失う。
あなたは、私への思いなどすっかり忘れて、目の前の仕事と家庭の煩雑さにいっぱいいっぱいの様子だった。
私はそれを寂しく思いながらも、様子を見ていた。
12月になり、忘年会シーズンだよねと思い、あなたにいつ?と聞いてみた。 「19日だよ」と言われ、「じゃ、その日は去年みたいに忘年会のあとに会おうよ」と言ってみた。
あなたは、「そうだな〜」と気のない返事をして、私はその言い方に乗り気じゃなさそうな気配を感じて、取り返しのつかない関係を嘆きそうになったのだけど。
去年は、私に早く会いたいからと、2次会に行くみんなを巻いて、私に会いに来ててくれた。
でも、今年は、飲み会の楽しさに負けるかもしれないと、不安に思っていた。
あまりにも楽しくて、その場を引き上げることができなくて、ごめん、今日は無理だ〜と言われるんじゃないかと、ずっと心配していた。
そのくらい、あなたの気持ちが離れているのを感じていた。
前日に確認の電話をした時。 「7時からスタートだから、9時過ぎになるだろうね〜。俺その日は飲まないから、もしかしたら何人か送ることになるかもしれないから、10時過ぎをみといて」と言われ、飲まないの?と不安になった。
家まで遠いから、いつも飲み会の時は実家に車を止めて、実家に泊まって次の日帰るということにしていて、それを利用して私と泊まれることになっているのに、まさか、泊まらずに夜中に帰るつもりなんじゃないだろうかと、心配してしまった。
「なんで飲まないの?」と聞くと「眠くなるから」と言われた。
その理由をあとでもう一度聞くと、私と会うのに眠くなりたくないからという理由だったことにものすごく驚いて、嬉しかった。
私に対する気持ちはすっかり冷めているとばかり思っていたから。。
10時くらいと聞かされていたし、飲み会の席で楽しいと帰りたくなくなる状況もわかっているので、10時も過ぎるだろうと余裕でいたら、9時過ぎに「着いたよ」と連絡が来て、驚いた。
ちょうど、そろそろ着替えようかなと思っている時だった。 慌てて準備して、家を出ると、あなたが待っていた。
「早かったね!もう送ったの?」と聞くと、「いや、2次会に行く行かないでみんなうだうだしてたから、巻いて逃げてきた」と言われた。
誰も送らずに、すぐに私に会いにきてくれたみたいだった。
去年と同じで、ほっとする。
久しぶりだね〜!と笑い合った。
「もう〜!全然会ってくれないし!」と咎めると、「忙しかったんだからしょうがないよ」とふてくされて言った。
コンビニで、お酒とおつまみを買ってホテルに直行した。
飲み直しだねと言って、2人でたくさん話をした。
話をしながら、だんだんあなたは気持ちを思い出してくれたみたいで、「会わないとだめだね〜。会うとおまえのよさがよくわかる」と言ってくれた。
「会わないうちに、忘れてたでしょ。少し冷めてたでしょ」と咎めると、あなたは、「とにかく忙しくてそんな余裕がなかったのよ〜」と必死に言い訳してた。
「髪伸びたでしょ」と聞くと、私をまじまじと見て「そうだな〜。伸びたな」と優しい目をして言った。 「短いのと、今の長いのと、どっちがいい?」と聞くと、あなたは少し考えてから、「どっちもいいよ。短いのは短いので良かったし、今は今で色っぽくていいし。俺はおまえのどんな状態もそれぞれで楽しめるから、どれが好きってわけでもないかな。今のおまえを一番いいと思えるよね。今のおまえを俺は好きだと思うし、どんなおまえもいいと思えるよね」 と言われた。 こんなにも、私を、私自身を私のすべてを認めててくれるあなたに、本当に感謝したい。
「この髪型どう?」って聞いてくるお前が好き。そんなお前がかわいい」と、よくわからないことを言われた。
朝が来て、朝食を食べながら、「やっぱり夜に会うと寝てる時間があるから、その時間が消えててもったいないな〜」と嘆くと「お前と一緒に寝るっていうのも、すごく幸せな時間よ〜」と言ってくれて、「それもそうだよね」と思った。
私が髪を乾かしていると、先に着替え終わって、ベッドの上に横になっているあなたは、私の顔をじっと見ていた。
「何?」と言うと、「いや、おまえの顔をやきつけておこうと思ってね」と言われた。
帰りの車の中で、手を触ると、あなたもぎゅっと握り返してくれる。 いつまでも触れ合っていたい。 あなたも、同じ思いなのかと、私を受け止めてくれていることを、嬉しく思う。
「お別れが近づいてるね〜。もっとよく顔を見とこう」と言うと、あなたは、目を見開いて私を見て「そう!」と言った。
「もう終わりかと思うと名残惜しくて、さっきはお前をずっと見てしまったよね」と言われて、嬉しかった。
さっきは、私が恥ずかしがるのを楽しんで、わざとからかい半分で見ていたと思っていたから。
次はまた、いつ会えるかわからないけど。
私は余裕を持って、あなたを待ち続けたいと思う。
ずっとずっと好きでいてくれてありがとう。
もう、この関係は、ずっとずっと続いていくんだろうなと、確信することができた。
目先のことに一喜一憂して、自分を見失わず、あなたへの思いを貫いていきたい。
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