ここは見世物の世界 何から何までつくりもの でも私を信じてくれたなら すべてが本物になる
信じていればきっと本物になる
そんな願いを込めてこの日記を書き始めたのはもう10年近く前。
10歳で出会った同級生のふたりが会いたいと願い合い、もうひとつの世界でやっと20年の時を経て再会しふたりで元の世界へ戻る。
定められた心にとっては それが長すぎるということはない もし二人が共に50歳に達していたとしても やはり今と同じように胸を激しくときめかせ 同じように深く混乱していたに違いない 同じ悦びと同じ確信を心に強く抱いていたに違いない
彼と出会ったのは11歳になったばかりの春。
こんなわたしと重ね合わせるのは間違っているけれど。 ずっしりと胸に響いて。 この小説との出会いが運命のように感じたり。
なんて・・こんなフシダラなわたしなのにね。
村上先生、ごめんなさい(笑)
|