わたしが、母親にされて嫌だったことは、こどもにしない。わたしが、母親にしてほしかったことをこどもにしてあげたい。そんなふうに、思っていた。でも、こどもはわたしではない。わたしの分身でもない。ひとりの人間。自分の意志も、考えかたもある。わたしとは違う。だからもう、身勝手な『わたし基準』でこどもを育てようなんて思うのはやめよう。