日記
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わかっているよ。
数字を上げられなければ、私の存在価値など何も無い。
入社する際、直属の上司に初対面で言われた言葉 「私は貴方がどんな人かなんてどうでもいい。 貴方の性格や人間性については一切関知するつもりはない。 数字さえ上げてくれれば、それでいい。」
さて、入社後3ヶ月が経過した現在。 出すべき数字は、思うようにはなかなか伸びない。 身を削って、こころを押し殺して頑張っている、つもりでいても。
私は自分に厳し過ぎる、そして真面目過ぎると 先輩達にも言われるけれど。
朝は誰よりも早く出社して、 PCやその他の機器を立ち上げたり、 昼間、雑務や電話応対に追われてなかなか計画通りに行かない 自分の仕事を片付けたり。
朝弱いのは相変わらずなんだけど。
残業は、そんなにしていない。 午後8時〜8時半くらいまで。 世間一般的に見てどうなのかは知らないが、 うちは男の人はもっと遅い。 「女の子だから。そして家も部署の中で遠い方だから。」 そんな理由で、周りも気を遣ってくれている。
残業するのは良い事でもないし、誉められる事でもないけれど。 本当は、本来の業務時間にきちんと仕事を終わらせている というのが当たり前のことで。 だらだらといつまでも終わらせないのは馬鹿。 よく、「日本的企業の悪しき風習」みたいに 言われるけど 欧米では、メリハリをきちんとつけて プライベートを大切にしている、とかさ。 本当はそうなれたらいい。理想的だ。 しかし現実というのは、そんなにうまくはいかないもの。
「女で総合職」 という存在は、別に世間的に見ても珍しくも何とも無いし、 存在自体が当たり前。 そもそも、女を総合職と一般職とに分別してる時点でそれはどうよ、 といった感じなんだけど やはりうちの会社で見ても女で総合職というのはほんの僅か。 うちの支社では管理職以外私入れて3人。
数字は絶対だ。
6月前半、とうとう胃がやられて 平日は食べ物を殆ど受け付けなくなり 昼食だけは無理して流し込む、みたいな状況にもなったりしたけど 後半にはもうすっかり回復した。(回復しすぎた) 人間、慣れるもんだ。
数字を上げるのは難しい。 一生懸命やればいいってものじゃないし。 要領の良さとか、ノリとかそーゆーのも必要で大切。 私には絶対的に足りないもの。 それを補うべく日々努力?しているのだけど カバーしきれないよ。
本来ならばまだ新人は手を出さなくてもいいとされてる案件を 6月後半に2件、私の名前で実行した。 そんな私は、支社の新人では出世頭などと言われ、もてはやされている。 同期の男たちに至っては、 「真理子ちゃん出世したら俺の上司になってよ。 女の管理職なんかの下になんて絶対付きたくないけど、 真理子ちゃんの下だったらもう俺何でもするよ〜。」 などと口々に(本気かどうかは知らないが)言いあっている。
おいおい、そんなんでいーのか。
管理職のオジサン達の受けも上々だ。 一部、否定的な人間もいるであろうことは容易に想像つくんだけど。 普段厳格で通ってる気難しいオヤジだって 私がビール注いでにっこり笑えば 目じり下げてうつむき加減に照れ笑い。 本当にそうなんだから、笑えると言うより呆れてしまう。
一日12時間以上を会社に拘束され 「考える」時間も無いまま、ただ繰り返されてゆくだけ。
弱音を吐かない私を、 同期の心優しい男達は心配し、何かと気遣ってくれるけれど 甘えるわけにはいかないよ。 ワタシは君達に負けるわけにはいかないんだよ。
男より仕事が出来なかったらワタシの存在価値は無いんだよ。
勿論、「女だから出来ること」というものはある、と思う。 社会の中での役割分担がおのずと決まっているように、 仕事をしていく上でもそれぞれの得意分野というものはあるし、 全てが対等である必要は無い。 ワタシはワタシの得意分野というものをきちんと確立して、 自分の存在を周囲に認めさせて行けばいいだけの事・・・。
競争なんて、大嫌い。
そもそも、人と争うなんて行為自体私には性に合わないよ。
雨ばかり降って嫌な毎日。 靴が濡れるんだよ。
もう少し頑張ってみるつもりではいるよ。 でもね、適当なところで「見切りを付ける」という決断も、 とても大事なことだよね。
見極めることは、とても難しいけれど。 もう3ヶ月。 でも、「まだたった3ヶ月」 こんな僅かな時間で、何が解ると言うのだ。 そう、未だ何も見えてないし、解ってない。
決断は潔く。
今のところの予定としては、 とりあえず冬のボーナスまでは頑張っていくつもりではいる。
その後のことは、その後で考えるとして。 今は遠い未来のことなんて、考える気力もない。
怖いのは、このままなんとなくなんとなく続いていってしまう事だ。 私は、精神的耐性はかなり強い、と 少なくとも自分ではそう思っている。 周りにもそう思われている。 彼女なら大丈夫、と。
このままずっと、体力的限界が訪れ再生不可能な程の破綻を来すまで ずっとずっと走り続けて言ってしまう自分が
想像出来てしまうから 怖い。
杞憂なんだろうか。
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