日記
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2002年05月25日(土) 5月13日に届いた祖母からの手紙




薫風の候 花かおる良い季節となりました。

実は、私し庭には今つつじがさかりでございます。

冬の寒さにたえ、季節ともなれば、一斉、花いっぱいです。

慈しみと申しませうか 人の目を楽しませてくれます。

生きるってすばらしいものですね。


真理子さんお元気ですか。お勤めの方も大分慣れましたか。

お疲れとは思いますが、頑張ってください。 でも、無理はいけません。

楽しい毎日でありますよう願っております。

お休みなどございましたらお顔を見せて下さい。

時折、真理子さんのお顔が脳裏に浮かびなつかしく、涙することもございます。

いやなこと書いてご免なさいね 取りあえず、庭の花をお聞かせしたくて

一筆したためました。

お身体には充分に気を付けて 我慢などなさらずお知らせ下さいね。

重ねて申しますが、お身体に気を付けて

どうぞ お元気で。


      



とてもやわらかくうつくしい、
流れるような字で。 (私とは大違いだ。)
短い文章の中を溢れるようなやさしさを感じて、
泣けてきた。

本当に泣いた。
泣いたのなんて、かれこれ1年2ヶ月振りくらいか。

ずっと感情を殺してきた。
でも抑えきれなかった。

そう、この日は仕事で取り返しのつかないようなミスをして。
負の連鎖。悪循環。全てがうまく行かないそんな日。
左手をぎゅっと握りしめて、下唇を噛み締めて。耐えた。   


この程度の事で、潰れたりするものか、と思った。
だから平気な顔をして。冷静を装ったままで。
電話応対や事務処理をただ黙々とこなした。

プライドはある。
他人の前で弱い自分など見せられない。



それでも、
こんな日にこんな手紙が届くなんてね。
なんという、タイミング。


私は、私を大切に想ってくれる人がいる限り、
この身が耐え得るその限界まで
走り続けて行くことでしょう。
        


もう、5月が終わるね。
もう、夏だね。(今日はほんと暑かった!!)


yuri |MAIL

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