猫の車のお話。
歩いていたら(仕事で)どこからともなく猫があらわれ、わたしの足元から離れなくなりました。 みゃあみゃあ鳴きながら、足に擦り寄って一緒に歩くのです。 立ち止まると足先やかかとでごろにゃんごろにゃんです。 困り果てました。 あとで、シーーーッと強く追い払えばよかったのに!と言われました。 でも、その時のわたしには追い払うという選択肢がどうしても浮かばず、実は大きな声では言えないのですが本当は猫があまり得意ではないわたしにとって、「これは試練だ、猫を好きになれ!という試練なのだ、キャッツが大好きなのに猫が怖いなんて有り得ないのだ、オレンジが大好きなのに猫の気持ちがわからないなんてファン失格なのだ・・・・・」という変な理屈が頭の中をぐるぐると駆け巡っていたのでした(苦笑)。 道路っぷちに停めていた車まで来ると、猫はすぐにドアの前に座りました。 やっぱり・・・・・。 乗るつもりなのです。 そうだと予測していました。 このままでは、この子は絶対に車に乗ってしまう。 なんとかこの子を道路に残して自分だけ車に乗れる方法はないだろうか・・・。 車のまわりをうろうろするわたし(半泣)。 でも、助手席側にまわっても、後ろにまわっても、猫はついて来るのです。 そして、ドアの前に座るのです。 新しいわたしの愛車は、鍵を開けてもそのまま乗らないと、30秒くらいでまた鍵が閉まってしまうのです(爆)。 鍵を開けたり閉めたりピッピッと繰り返すわたし。 情けないです。 でも、乗れない。どうしても怖くてドアが開けられません。 ふと、猫が余所見をした気がしたので、思い切って助手席のドアから乗り込もうとした瞬間、わたしより先に猫が車に入ってしまいました・・・・・。 オーマイガーーーーッ。 案の定、シートの下にもぐってみたり、うしろにまわってみたりで、降りて来ない・・・。 猫ちゃん、猫ちゃんと呼んでみたり手をたたいたりすること数十分(苦爆)。 やっと自分だけが車に乗れた時には涙が出ました。。 助かったぁぁぁ(汗汗汗)。
別れてみれば、猫の感触が残るふくらはぎ。 なんだか複雑な気持ち・・・・・なのでした。
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