朝8時から財務金融部門・法務部門・経済産業部門の合同会議。私が座長を務め、春から続けていたノンバンクPTの最終報告に向けての議論。
貸金業制度改革案については、金利規制をふくむ様々な規制や、多重債務者の救済策について、大体の方向性は既に出しているので、今日は詰めの議論。の、はずだったが、おおかた合意ができていたはずの項目(カウンセリング機関の整備など)についても、急に反対論を唱える議論が現れたりと、なかなか簡単にはいかない。
よくあることだが、ある政策案について議論する際に、賛成している議員はあまり発言せず、反対している議員が次々と発言する。議論全体としては、反対の声が多いような印象になってしまう。NC(次の内閣)金融担当の峰崎参議院議員が、適宜フォローして下さったが、再度、議論することとなった。
終了後、何人かの記者に取材を受ける。この、いわゆるサラ金問題は、メディアの関心も高い。ただ、最近の質問はもっぱら「独自の法案は出すのか?」という一点。
対案というのは、そもそもは、与党案に「対」する民主党の提「案」・政策「案」であって、それは、政策の大枠でいいはず。この貸金業制度改革についても、各項目の概要を示した10ページ程度の最終報告書をまとめるということで、民主党「案」は示すことができる。
ところが、前原誠司議員が代表だったときに、「対案路線」と銘打って(前原代表が名付けたのかどうか知らないが)、重要な政策については、民主党独自の「法案」を出すという方針をとったため、それ以降、メディアにおいても、「対案」イコール「民主党法案」というように使われることが多くなってしまった。そのために、法案にするとメディアが取り上げてくれるが、法案にしないとあまりとりあげてくれない、という状況が今も続いているような感じがする。
法案にするためには、提案・政策案の細部まで相当詰める必要がある。議員本人はもちろん、秘書・民主党職員も相当の労力を割くことになるが、いかんせん、マンパワーには限界がある。一方の与党は、そういう作業はすべて省庁がやってくれる。
野党民主党が、それぞれの政策案を法案にまでするのは、労力がかかりすぎて、弊害も多い場合が多いのではないか、と私は思う。民主党が政権を取ったら、すぐさま、民主党政権のリーダーシップを発揮して、省庁を動かし、民主党の政策を実現する法律をどんどんつくればいいのだ。
終了後すぐに、のぞみに飛び乗って大阪へ。今度の日曜日に迫った衆議院補欠選挙・大阪9区の応援。最近の世論調査では、厳しい戦いという。
2時から政党車(選挙のときは、候補者の車と党の車の2台がある。通常の総選挙のときは、党の車は各県で1台)に、ウグイス嬢2人と乗り込み、候補者の身代わりで訴える。大谷信盛先輩には、ぜひ国会にもどってきてほしい、という思いを1人でも多くの人に伝えたい。「民主党の大谷信盛です!5年間の国会議員の経験と43才の若さを、皆さまのために使わせて下さい!「美しい国」といくら言っても、増税・保険料アップと、皆さんの生活は苦しくなる一方じゃないですかっ!皆さんの生活を第一に考える政治に変えます!」
途中3カ所でスポット街頭演説会。なんと、隣の選挙区の社民党・辻元清美衆議院議員も駆けつけてくれたのには、僕もビックリ。若手グループの後見人であり、私もとてもお世話になっている仙石由人衆議院議員とともに、スーパー前で2カ所、駅前で1カ所。辻元議員が他の政党の候補を応援するのは、生まれて初めてだそう。辻元議員が話し出すと、さすがの知名度、多くの人が足を止める。関西弁はさすがに真似できないが、ゆっくりと訴えかける演説は、私にも参考になった。
8時に選挙カーを降りて、東茨木駅前の街頭活動に合流。すでに渡辺周議員と近藤洋介議員が、地声をはりあげながら、チラシ配りをしていた。9時ころ終了。